写真はFBIの手配書、500万ドルの懸賞首、Nachoと呼ばれることが多い。King of Iceとも、CrystalもIceも覚醒剤の別名、中国語では冰毒、大物が一人死んでもメキシコの麻薬環境は変わらないだろう。メキシコは麻薬犯罪を国辱として、徹底的に一掃すべきである。
http://www.fbi.gov/wanted/fugitives/cei/villareal_ic.htm
【IZA7/30-麻薬組織の最高幹部を殺害 懸賞金4億3000万円 メキシコ軍】
メキシコ中西部グアダラハラ近郊で29日、同国の主要麻薬密売組織の一つであるシナロア・カルテルの最高幹部の1人イグナシオ・コロネル容疑者(56)と、同容疑者を拘束しようとした軍が銃撃戦になり、同容疑者が死亡した。メキシコ国防省が明らかにした。
麻薬犯罪の撲滅を「戦争」と位置付けるカルデロン政権にとっては大きな成果。
AP通信によると、同容疑者は、メキシコ国内で覚醒(かくせい)剤を大量に製造して米国に密輸する犯罪の先駆的存在で、米連邦捜査局(FBI)などが500万ドル(約4億3千万円)の懸賞金をかけていた。(共同)
コロネル容疑者の扱っていた麻薬は、メタンフェタミンで所謂、覚醒剤である。メタンフェタミンは、明治26年、日本の薬学者・長井長義によりエフェドリン(麻黄より単離し、エフェドリンと長井が命名)から合成されて生まれ、大正8年、緒方章がその結晶化に成功した。
昭和16年より、メタンフェタミンは「ヒロポン」の名前で大日本製薬から商品化され市販された。戦後、「ヒロポン」は大量に出回り、疲労をポンと吹き飛ばして行った。まさに「ファイト一発」、ところが、ヒロポン依存症患者が大量に出始めたために、ヒロポンによる副作用は社会問題となった。昭和26年覚せい剤取締法が施行され、非合法となり、現在へと続く。
これが欧米人なら、製法ライセンスで莫大な富を手に入れたかも・・・?
ところで、ヒロポン(Philopon)の語源であるが、ギリシャ語で仕事を愛すると書かれたものもあるが、ポンと思いついた哲学(フィロソフィー)、こんなところじゃないのかなぁ。
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