写真は路上のアスファルトが溶けて、タイヤに巻きついている様子、黒いビニールが巻きついているようにも見えるが、これはアスファルトだと書いてある/BackChinaより
http://news.backchina.com/viewnews-96230-gb2312.html
【広東省広州市】7月6日午前10時、興華街の路面が融けて、自動車が立ち往生、広州が暑すぎるのか?それともアスファルトに変なものを混ぜたのか?中国ゆえに何でもありだ。
どの自動車も地面に張り付き、タイヤを外す以外に方法はないと書いている。
しかし、アスファルトがタイヤに巻きつくなんて、前代未聞だ。
読者のプロの方より、写真から分析をしていただいたのでご紹介まで
考えられる説明としては、写真で判断しますと、
・ 舗装の厚さが薄い表層だけの簡易舗装(状況ー1)
・ 剥がれている舗装下が埃っぽい(状況ー2)
・ シート状にめくれている(状況ー3)
・ 配合がいい加減(状況ー4)。
フィラーの混入が不適切。
一般にアスファルト舗装にはアスファルト+骨材の他に接着剤としてアスファルトの固着を高めるとともにコシのつよい(蕎麦のつなぎとも言うべき)性質を持たせるために、セメントなど石の微粉末(フィラーと称する)を入れています。これはかなり高価でまた品質のよいフィラーは入手しづらい。
現象1.
下部の層(路床、路盤のいずれか)との間に、上に載せる層と堅固な付着を期待するためのタックコートがなされていない(状況ー2)。従って上を走る交通荷重によって上の層は容易にずれる。例えば、ツルツルの床の上にシーツを敷きその上を走ればシーツはずれていきます。上からの荷重が水平に移動しようとすると反作用でシーツは後ろ方向に水平に動きます。下層との付着は完全にきれていた。
現象2.
高温下でアスファルトが溶融し、フィラーの配合の不適切さのためタイヤに付着しやすくなった。舗装が極めて薄いため(状況ー1)、版としての剛体ではなくシートとして簡単にタイヤに巻きついてきた。
その他の考えられる理由;
シートに貼り付けた舗装(シート舗装)を施工した。但し価格は少々高いので、これは使われていないと思いますが。
中国では、たぶんこのような意見は出ずに、暑さの所為でおしまいだ・・・。
コメントする