写真はコレラ菌/BBCより、ナイジェリアではわずかな人にしかコレラワクチンを受けることはできない
http://www.bbc.co.uk/news/world-africa-11093831
352名が亡くなり、6400名以上が感染したとある。水や衛生上のことを考えるとこれで食い止められたとは思えない。まだまだ拡大しそうだ。
写真はカメルーンのコレラ患者/TopNewsより
http://topnews.com.sg/content/24587-cholera-claims-300-cameroon
既に297名が亡くなり、3000名以上に感染している。電解質液があれば助かるが、感染者は医療を受けられないほど遠くに住んでいるとも書かれている。
下記はWHOによる各国別死亡原因リスト/2002年版
http://www.who.int/healthinfo/statistics/bodgbddeathdalyestimates.xls
2002年と少し古いのだが、ナイジェリアの状況をご紹介しよう。
人口は1億2091万人で死亡原因の高いものから列挙する
エイズ 311.4千人
下気道感染症(肺炎等) 219.2千人
マラリア 218.8千人
心臓病 201.5千人
下痢 134.5千人
はしか 110.7千人
死亡原因に「コレラ」はない。上記の「下痢」の中に含まれるのであろう。いずれにしても、コレラで亡くなるのは、下痢と嘔吐による脱水症状が直接の原因である。
ちなみに下痢で10万人以上亡くなっている国は、インド456.4千人(人口10億4955万人)、パキスタン118.4千人(1億4991万人)、コンゴ112.2千人(5120万人)、中国108.4千人(13億231万人)で、人口比からすれば、コンゴとナイジェリアは群を抜いて多い。ナイジェリアとほぼ人口が同じである日本は1.3千人となっていた。カメルーンは14.4千人(人口1573万人)
【IZA8/26-コレラで352人死亡 感染者は6千人以上 ナイジェリア】
ナイジェリア保健省は25日、同国で6月以降、コレラ感染者が6400人以上確認され、352人が死亡したと発表した。AP通信が伝えた。同国は現在、雨期を迎えており、保健省はコレラが全土で蔓延(まんえん)する恐れがあると警告している。
保健省によると、豪雨の影響により衛生環境の悪い農村部で感染が拡大。これまでに同国の36州のうち12州で感染者が出ているという。
APによると、隣国のカメルーンでも2千人以上のコレラ感染者が確認され、うち155人が死亡。またナイジェリアでは今年に入り、はしかも流行し、5千人以上が感染し83人が死亡している。(共同)
ナイジェリアの保健省は今回のコレラの蔓延を水とトイレと豪雨の所為にしているが、これは毎年のことなのである。報道特派員は、ナイジェリアではほんの僅かな人間だけが医療を受けることができ、ちゃんとしたトイレ・下水設備はほとんどの人が使えないとしている。
他の記事によると、蔓延地区の60%の人々がちゃんとしたトイレが使えず、また66%の人々が安全な水を飲むことができないと言う。
ヤクルトでコレラ菌を退治できないのだろうか?主席研究員の**博士、是非ご検討いただきたい。
インドでもパキスタンでもヤクルトファンが増えるし、世界的にヤクルトと日本の名前が広がり、歴史に残る。
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