以前、西アフリカの詐欺メールをご紹介したが、これは飛行機事故ではなく、インドネシアの津波で家族をなくした心労により金持ちが死亡し、相続人がいないというもの。
「相続人がいない預金シリーズ」で舞台が違うものの中身はほぼ一緒である。こんな内容で本当に引っかかるものがいるのだろうか？
唸声に来たメールを今回も友人の米国公認会計士Lady Justice女史に翻訳をお願いした。
詐欺メールは『貴方と同じ名字（last name）を持つ』と始まるのだが、『唸声』なんて名字はどこを探してもないだろう。ましてや、この詐欺メールは日本人を対象としていないのだが。
皆様、
私はドイツ人弁護士のバリスタ・ゲルハルト・K.G クロマト（Barrister Gerhard K.G.Kromat）と申します。
貴方と同じ名字（last name）を持つ私のクライアントが2005年3月12日に心疾患のために亡くなりました。 彼の心疾患の原因は2004年12月26日に起こったインドネシア スマトラ島の津波災害で家族全員を失ったのが影響し、心不全で死亡したのです。
そして、記録によれば故人には知れたる子孫は無く、遺言も残さなかったため、この預金を相続する人がいないのです。
このことについて さらに詳しくお知りになりたい方は、(barristergkgkromat@gmail.com)までご連絡ください。今は亡き私のクライアントはUSD1,200万≒10億36百万円の預金を残しています。
宜しくお願いします。
追記：Twelve Million Dollars ( US$ 12.000,000)＝12 X 10,000,000= 12.000,0000
弁護士 バリスタ・ゲルハルト・K.G クロマト（Barrister Gerhard K.G.Kromat）
電話番号：+447045756274
Dear One,
I am Barrister Gerhard K.G.Kromat a German Citizen, an attorney at law.
A deceased client of mine, that shares the same last name as yours died as the result of a heart-related condition on March 12th 2005. His heart condition was due to the
death of all the members of his family in the tsunami disaster on the 26th December 2004 in Sumatra
And in the record there is no known successor to this deposit of the deceased who died without a will.
http://en.wikipedia.org/wiki/2004_Indian_Ocean_earthquake.
I can be reached on (barristergkgkromat@gmail.com) for more information.
My late Client has a deposit of Twelve Million Dollars ( US$ 12.000,000) left behind.
Best regards,
Note：Twelve Million Dollars ( US$ 12.000,000)＝12 X 10,000,000= 12.000,0000
Barrister Gerhard K.G.Kromat
Attorney AT Law
この詐欺メールの弁護士名が面白い。バリスタは英国では法廷弁護人のこと。如何にも弁護士らしい名前を付けたのだろう。
日本では、相続人のいない場合の財産はどうなるのかと言うと、
国庫に入る前に、特別縁故者に対する相続財産の分与が認められている。
特別縁故者とは、
①被相続人と生計を同じくしていた者
②被相続人の療養看護につとめた者
③その他被相続人と特別の縁故があった者
①は所謂、内縁関係である。
②も③も認定が難しい。欲をかくと折角認められた特別縁故者もパァーになる可能性も
http://shimanami.way-nifty.com/rikoninaka/2010/03/post-47bf.html
ちょっとショッキングなインドネシア津波の写真↓十数名が海岸に打ち上げられている
http://xbsb.gansudaily.com.cn/system/2006/07/18/010080223.shtml
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