写真は中国出資のスリランカの港の完成予想図/两江传媒网より
http://www.fonella.net/n298372c24.aspx
スリランカ南部のハンバントータで最大級港湾の第一期工程が終了し、8/15に注水が行われ、スリランカ政府による開港記念式典が開かれた。同港は中国の85%の出資で賄われた港である。
インド洋を航海する毎年7万隻の船を同港に如何に引き入れるかが今後の課題だが、中国の実質的港となるのは、日を見るより明らかである。同港の建設には大部分が中国人労働者で行われた。
中国はスリランカに多くの投資をしており、港以外には、石炭発電所、道路、鉄道、空港等がある。全て商業ビジネスとしているが、彼らの商業ビジネスは国家利益と直結する。スリランカ以外にもインド洋周辺国へ港湾建設支援を進めており、「真珠の首飾り」戦略とも呼ばれている。
インドでは中国のインド洋における軍事的プレゼンスの増強と警戒している。わが国ではインド洋からの自衛艦の撤退によりインド洋における軍事的プレゼンスなど何もなく、わが国の命脈とも言うべきタンカーは丸裸でインド洋を航行している。
そのうち、中国海軍が貴国のタンカーを警護するので、保安通過料を支払えとなる。支払わなければ、海軍直轄部隊の海賊が登場する。まるで嘘のような話だが、死刑になった重慶の司法局長のような例が現実なのである。
インド洋における海自の存在は、お金に換算できない重要なものだったのである。目先のきれいごとで、後で手痛いしっぺ返しを食らうことになる。それとも分かっていて民主党政権は撤退させたのか?
【BBC8/15- In pictures: New seaport unveiled】8枚の大判高画質写真
http://www.bbc.co.uk/news/world-south-asia-10981004
式典と港の様子を大判写真で、二期工程の工事も
【SundayObserver8/15-Business community hails landmark project】
http://www.sundayobserver.lk/2010/08/15/fin01.asp
港の概要と現在進行中の工事の様子の写真あり
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