写真は逮捕されるブルガリア相撲連盟のペタル・ストヤノフ会長(34)/Novinite2010/7/26より
http://www.novinite.com/view_news.php?id=118531
ブルガリアの殺し屋集団として同会長も7/23に逮捕されたが、逮捕された5名中同会長含む4名が8/3に証拠不十分として釈放された。釈放されなかった1名は自宅からAK47が見つけられている。
手には手錠がかけられているが持っているのはミネラルウォーター、所謂水入りである。
以下の写真はヨーロッパ相撲チャンピョンのペタル・ストヤノフ-2006/11/29
http://topsport.ibox.bg/news/id_1864521889
【IZA8/21-<海外事件簿>ブルガリアでも角界犯罪疑惑】
逮捕されたのは、ブルガリア相撲連盟のペタル・ストヤノフ会長(34)。
ブルガリアのメディアが伝えた当局の調べによると、ストヤノフ会長は、今年6月にブルガリア国内のサッカークラブの会長が銃撃して殺害された事件に関与したとして、7月23日に実行犯を含む他の数人とともに一斉逮捕された。
ストヤノフ会長は容疑を否認しており、裁判所も「証拠不十分」として、8月3日にストヤノフ会長の身柄は釈放された。
しかし、この決定に反発しているのが捜査当局や政府関係者だ。調べでは、ストヤノフ会長はサッカークラブ会長殺害事件のほかにも、複数の殺人事件に関与している疑いがあるという。ツベタノフ内相はメディアの取材に対して、「彼らは金で複数の殺人を請け負い、実行した疑いがある。特に危険な犯罪者集団だ」と強調している。
「暗殺集団」はストヤノフ会長が中心になって組織されたとされ、依頼者にはマフィアなどブルガリアの巨大犯罪組織がかかわっていた疑いもあり、事件の背景の根深さが指摘されている。
さらに、ブルガリア国民を仰天させたのが、「暗殺集団」の標的が、政界の要人にまで及んでいたとの見方が出ていることだ。ボリソフ首相や複数の閣僚の殺害を計画していたとの疑いも浮上し、ボリソフ首相は、ストヤノフ会長の保釈決定に「政府に対する挑発だ」と反発。政府も事件に重大な関心を寄せていることをにじませた。
ブルガリアでは、1990年に共産党政権が一党独裁を放棄したが、その後も凶悪事件などの組織犯罪が多発。同国は2007年に念願の欧州連合(EU)加盟を果たした。EUの指摘などもあって組織犯罪対策に力を注いできたが、今回の事件は、なお犯罪組織が活動する深刻なブルガリアの闇社会の実態を浮き彫りにした格好だ。
ブルガリア国民を嘆かせている理由には、海外でもとくに相撲熱が盛んというお国柄もあるようだ。
もともと欧州でもブルガリアは親日家が多く、熱心な相撲ファンがいることで知られるが、ブルガリア出身の大関、琴欧洲を輩出したこともあって、近年は全国で相撲クラブの設立が増えており、一説に愛好者は数千人に上るという。
ストヤノフ会長が率いるブルガリア相撲連盟は1995年に設立され、日本の角界などとも関係が深い。ストヤノフ会長自身も現役時代はアマチュア相撲界でつとに知られた存在で、世界選手権などで何度もメダルを獲得しているほどの実力者だった。本場の日本でブルガリア角界の「実力」を示した琴欧洲関とも親交があり、結婚式では付添人を務めたという。
その琴欧洲関は母国の“恩人”の転落劇によほどショックを受けたのか、事件の発覚後に報道に接しても、「くわしいことが分からないので、お答えしようがありません」と関係者を通じてコメントするのが精いっぱいだった。
ブルガリア国民の相撲への関心の高さを示すように、日本の角界で野球賭博事件が表面化した際は、ブルガリアでも連日のようにメディアが報道合戦を繰り広げた。それだけに、足元で持ち上がったブルガリア角界の醜聞は国民的な関心事となっており、事件の真相解明が待たれている。
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