写真左は遺体の足から作りだされたMの文字の下に「i was lovin’it」の文字、誰が見てもマクドナルドを思い起こす/YouTubeより、右は中国のマクドナルドの「I'm lovin' it」の広告
http://www.youtube.com/watch?v=zUxIXQza-dM&feature=player_embedded
遺体の手には食べかけのハンバーガー、奥さんと思しき女性は悲嘆にくれる。カメラアングルは遺体の足を捉え、そこからMの文字に変わり、「i was lovin’it=私はそれがとっても好きだったんだ」となる。そこに女性の声で「高コレステロール・高血圧・心臓発作、今夜はベジタリアンに」
これはマクドナルドの「I'm lovin' it=私はそれがとっても好きなんだ」をもじったもので、マクドナルドの高脂肪ファーストフードに警告を発しているものだ。
日本マクドナルドのサイトによれば、ダブルクォーターパウンダー・チーズは825kcal、脂質52.5g、食塩相当量2.9gとなっている。これにフライドポテトMは454kcal、脂質24.2g、食塩相当量0.5gであり、二つを食べれば、1249kcal、脂質は76.7g、食塩相当量3.4gとなる
http://www.mcdonalds.co.jp/quality/allergy_Nutrition/nutrient2.php?id=1
事務職170cmの方であれば、一日のカロリーは1590 ~1907kcalが適正と言われている。1800kcalとすれば、脂質は45gが適正であり、上記のマクドナルドセットでは1.7倍もの脂質になる。このオーバー分が肥満に直結する。米国人の肥満はカロリー過剰もあるが、この脂質過剰が一番の原因ではなかろうか?生クリームにもたっぷりと脂質が含まれる。
ちなみにこのCMを作成したPhysicians Committee for Responsible Medicine (PCRM)は1985年にジョージタウン医科大学の精神科医のニール・D.バーナードによって設立された。菜食主義、予防医学、動物実験の禁止などをすすめる為にワシントンDCに拠点を置く民間非営利組織である。
『マクドナルド側は「このCMは常軌を逸しており、消費者の誤解を招くおそれがあり、かつ公正ではない」との声明を発表し、CMへの怒りをあらわにした。マクドナルドの広報担当者は、「わが社の顧客は、このような途方もないプロパガンダCMに惑わされることなく、自ら正しい食品や生活スタイルを選択するものと信頼している」と語った。』AFPより
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2756248/6184828
尖閣諸島問題にマックの広報担当者の台詞を借りると
「わが国の隣国の住民は、このような途方もないプロパガンダNewsに惑わされることなく、自ら正しい歴史や領土認識を選択するものと信頼している」と言いたいところだが、マックの広報担当者のように楽観的にはなれない。
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