写真、左はタコスを食べ過ぎたミス・サンアントニオのドモニク・ラミレスさん(17)、右はタコスを食べ過ぎる前/MSNニュース動画より、確かに少し太ったが、ミス剥奪とは・・・。
Beauty queen in ‘tacos’ flap looks to trial to get crown back
http://today.msnbc.msn.com/id/41746285/ns/today-today_fashion_and_beauty/
唸声としては、ミス・タコスの方が、魅力があると思うが。
写真はミス・ネブラスカでミス・アメリカに選ばれたテレサ・スキャンランさん(17)/ABCNewsより
写真はミス・コロラドでミス・ホームレスとなったブレア・グリフィスさん(23)/Youtubeより
http://www.youtube.com/watch?v=yxEVrGVtgiA
ミス・ネブラスカは摂食障害、ミス・サンアントニオはタコス食べ過ぎ、ミス・コロラドはホームレスと現代アメリカを象徴するビューティー・クイーン達である。
そのうち、ミス・乱射、ミス・うつ病、ミス・セクハラなんてのも出るかもしれない。ミスに相応しいとは何だろう?
名前が先に呼ばれて準ミスになった時に抱き合って喜びあうあのシーン、いつ見ても白々しくて仕方がない。あれができることがミスに相応しいことなのかな???
【IZA3/10-《今、何が問題になっているのか》ビューティー・クイーン】
米テキサス州サンアントニオのミス・サンアントニオがタイトルを剥奪され、その理由がタコスの食べ過ぎで太ったからだというので話題になった。一方、コロラド州のミス・コロラドUSAは、同居の母親が病気で働けなくなり、自宅を差し押さえられた。“ホームレス”として、ミスUSAを目指すという。今回のテーマは「ビューティー・クイーン」とした。(SANKEI EXPRESS)
米国の代表的な「ミス~」には「ミス・アメリカ」と「ミス・USA」がある。「ミス・アメリカ」はコンテストで将来の夢を述べ、ミスや準ミスには奨学金が与えられる。一方、「ミス・USA」は純粋に美しさを競い、選ばれるとミス・ユニバースの米国代表となる。いずれにせよ、ミスにはそのタイトルにふさわしい振る舞いが求められる。
■ふさわしい振る舞い
2011年のミス・アメリカには、ミス・ネブラスカ(ネブラスカ州代表)のテレサ・スキャンランさん(17)が選ばれた。17歳での選出は史上最年少。コンテストのステージでスキャンランさんは得意のピアノを披露し、摂食障害と闘った経験を語った。法科大学院を目指しているが、将来は政治の世界へ進むことも考えているという。
ミス・アメリカの本選は1月中旬にラスベガスであった。そのころ、テキサス州サンアントニオではミス・サンアントニオの振る舞いが「ミスにふさわしくない」(主催者)と問題になり、しばらくして、そのタイトルが剥奪された。ミス・サンアントニオはミス・アメリカの本選に進むミス・テキサス(テキサス州代表)を争う都市の代表だが、サンアントニオの有名なお祭り、フィエスタ(4月)を盛り上げるなどの重要な役目がある。
■体形を維持
AP通信などの報道によると、ミス・サンアントニオを剥奪されたのは、学生のドモニク・ラミレスさん(17)。ミス・サンアントニオの主催者側は、ラミレスさんがミス・サンアントニオとして出席するイベントに再三、遅刻したこと、ボーイフレンドを連れてきたことなどを理由に挙げた。ラミレスさんは剥奪の無効を求めて提訴した。
ラミレスさんは、主催者側は自分の体重増を問題にしたと主張した。昨年4月にミスに選ばれたとき、ラミレスさんは身長173センチ、体重59キロだった。契約ではミスはこの体形を維持しなければならない。主催者側は「タコスを食べ過ぎ、太った」として6キロの減量を要求してきたという。主催者側はこれを否定したが、「タコスで剥奪?」と騒ぎは全国的に有名になった。先月下旬の裁判で、ラミレスさんの訴えは退けられた。
■家を失っても…
米国では最近、もう一人、有名なミスが登場した。ミス・コロラドUSAのブレア・グリフィスさん(23)。昨年11月、母親と暮らす自宅を差し押さえられ、「ホームレスになった」と米テレビに告白した。
グリフィスさんに「ミス~」を目指すよう勧めたのは父親だったが、がんで亡くなってから一家の暮らしは厳しいものになった。グリフィスさんを含め2人の子供を育ててきた母親が心臓発作で倒れて働けなくなり、毎月の治療費が必要になった。自宅が差し押さえられたのは、ミス・コロラドUSAに選ばれ、大喜びした1カ月後のことだった。
グリフィスさんは「このような不運は誰の身にも起こりうる。ミス・USA目指してがんばります」と語った。ミス・USAの本選は6月にラスベガスで開かれる。
ミス・アメリカのスキャンランさんはネブラスカ州の子供病院を訪れ、幼い患者を励ますなどの活動をしている。元ミス・サンアントニオのラミレスさんは裁判所の判断に不服を申し立てるものとみられている。再度、裁判でミスの座を争うのだ。「ミス~」はその地域の女性のお手本(role model)となるべき存在であり、それぞれ必死でがんばっているようだ。(編集委員 内畠嗣雅)
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