写真は記者会見を行った北京全路通信信号研究设计院党委宣伝部・田振輝部長/新浪ビデオより、「なんで私が泣かなきゃならないの」なんて顔して会見をしている
http://video.sina.com.cn/v/b/57559431-1802572297.html
この会見は会社ではなく、近くのホテルで行なわれた。香港や日本のTBSをはじめとした数十のメディアが集まった。2時間遅れでのんびりとやってきた田振輝部長、お詫びはしたものの、最終責任を認めず、調査報告を待つとしている。また、技術的な問題は一切分からぬと質問を拒絶した。ただ、党委である田振輝部長は、同社で関係する責任者を処罰すると強気の姿勢を見せている。それが企業内党委の仕事でもある。(党委の役割を後述、参考にされたし)
北京全路通信信号研究设计院は、中国高速鉄道の信号システムをほぼ独占している。同社は1953年、中国铁路通信信号股份有限公司の100%出資で作られた会社であり、中国铁路通信信号股份有限公司は中国中铁・中国铁建と合わせて、中国の三大鉄道建設会社と言われている。そう、北京全路通信信号研究设计院は中国鉄道部ベッタリの会社であろう。
であれば、企業内党委は企業の法令遵守を指導監督する仕事であるから、社長よりも田振輝部長の方が、責任が重い。つまり、処罰されるのはアンタじゃないのか?
【IZA7/28-中国高速脱線 信号設備企業が謝罪声明】
中国浙江省の高速鉄道事故で、信号設備を担当したと中国メディアが指摘した「北京全路通信信号研究設計院有限公司」は28日までに、ウェブサイト上で、犠牲者らに「心からおわびしたい」と謝罪する声明を出した。しかし、同日午後北京で記者会見した同社幹部は、「原因はまだ調査中だ」として、詳細な説明を拒否した。
声明では「処罰を受け入れ、責任者を処分する」とした。しかし、幹部は同社に原因があるかどうか明言せず、「政府の最終的な調査結果を待っている」と繰り返した。
中国メディアによると、同社の信号設備は6月に開業した北京-上海高速鉄道など全土の高速鉄道網に採用されており、波紋が広がりそうだ。
中国紙、第一財経日報によると、鉄道省はシステムを検査するよう各地の鉄道局に通知した。(共同)
企業内党委員会は、企業内共産党員大会より選任される党委より構成される。
党委の仕事は
1. 共産党の改革路線や方針、政策を企業へ浸透させること
2. 企業における重大な経営戦略と人事管理の決定に関与し、株主総会・取締役会・監査役会・執行役会の法令遵守を指導する
3. 共産党思想を強化し、企業の精神思想や精神文化を指導する
4. 労働組合・共産主義青年団・従業員大会を支え、企業を道徳・文化・紀律正しい組織へ発展させる。
尚、党委の活動費は全て企業が負担する
以下は北京全路通信信号研究设计院のサイト、エンコードで簡略体を選ばないと文字化けする
http://www.crscd.com.cn/WebApplication1/MainPage1.htm
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