写真は爆発した西安ハンバーガー(肉夾饃)の店/YouTube(新唐人)より
【陝西省西安市】11月14日午前7時37分に肉夾饃の店でガス爆発が起き、現在までに10名が死亡、32名が入院(うち5名は重傷)、27名が軽傷を負った。原因は液化ガスボンベのガス漏れである。
この液化ガスボンベのガス漏れは中国全土で発生している。ウイグル料理店の爆発は、テロが疑われたこともあるが、ほとんどがこの液化ガスボンベのガス漏れが原因であった。
この映像を見ればお分かりになると思うが、ちょっとした爆弾よりも威力がある。道路に駐車していた自動車が10数メートル飛ばされたと言う。
金にならない安全管理など存在しない。違法だろうが何だろうが、安さが優先される。ボンベの使用期限切れなど関係ないとばかり、安い方法を模索するのが中国人の商法である。
テロではないと言うが、これは「拝金テロ」、知らず知らずにテロに加担している。そう、犯人は拝金主義者であるアンタたちだ。
【IZA11/18-北京春秋 危険の多い料理店】
兵馬俑で知られる陝西省西安市の料理店で14日朝、大規模な爆発が起き、9人が死亡、約40人が負傷した。テロの可能性は早々に否定されたが、背景には違う恐ろしさが潜んでいた。
地元警察当局の調べによると、爆発の原因は漏れだした液化ガスに引火したこと。安全センサー装置の設置が義務化されるなど安全対策が進み、事故件数がピーク時の約10分の1まで減少した日本と違い、中国では「液化ガスが関係する事故は、レストランでは珍しくない」という。
専門家が言うには、液化ガスにかかる費用は年間5万元(約60万円)。天然ガスや都市ガスは、その3倍のコストがかかるため、多くの料理店やホテルは液化ガスを選ぶ傾向にある。さらに、販路を拡大するために、使用期限が切れたボンベにガスを充填(じゅうてん)するなどの不法行為が横行し、安全管理が後回しにされているという。
16日には、甘粛省で幼稚園の送迎バスが大型トラックと衝突し、園児ら21人が犠牲になった。定員9人のワゴン車に64人を詰め込んでいたというから度を越している。“人災”の危険があちらこちらに潜んでいる中国。寒さが厳しくなり、火鍋が恋しい季節になったが、テーブルの下の大きなガスボンベを目にすると、おちおち舌鼓も打っていられない。(川越一)
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