▼唸声の気になる写真/中国:バカボンのパパ、「農民工」と呼んではいけないのだ!

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写真は河南省の盧展工党委書記、「農民工」の呼称は差別的とぶちあげた/河南報より(写真は2009/1/6)

http://www.dahe.cn/xwzx/dhfd/jrfd/zdlz/index.html

 

長期出稼ぎ労働者である「農民工」は中国では「二等公民」扱いで賃金も安く、その生活は悲惨さの代名詞ともなっている。呼称だけを変えても問題の解決にはならないが、この国ではまず言葉から変えねばならない。

 

以下の写真は、元日に30mのクレーンに上り、未払い給与を求める農民工の女性、3年分の夫婦の賃金7万元が払われていないと抗議行動、ただ、寒さで体や手が動かず今にも落ちそうなところを救われた。このように安い賃金すら支払わない雇い主もいる。

写真はBackChinaより

http://news.backchina.com/viewnews-175248-gb2312.html

 

中国の建設工事は農民工で成り立っている。その建設工事にブレーキがかかれば、農民工の生活にも掛かってくる。つまり、二億五千万人がさらなる不満分子になるということ。言葉で不満解消ができれば、これほど安いものはないが、それを行うのが中共・・・?

 

IZA1/7-中国「農民工」呼称見直し 2億5千万人の出稼ぎ「差別的だ」】

 【上海=河崎真澄】中国で農村から都市への出稼ぎ労働者をさす「農民工」との呼称が「差別的だ」と批判され、見直す動きが出始めている。国営新華社通信によると、農村の多い河南省のトップ、盧展工党委書記が昨年12月20日、「なぜ農民だけが特定のレッテルを貼られるのか」と呼称を問題視したことがきっかけとなった。

 

 これに呼応するかのように、元日に湖南省で働く出稼ぎ労働者を見舞った温家宝首相は「産業労働者の主力軍だ」と持ち上げた。沿岸の広東省の汪洋党委書記も3日、「農民工」の呼称撤廃の検討を表明した。

 

 約2億5千万人の出稼ぎ労働者は都市部の経済を下支えしている。だが、農村と都市の住民を分ける戸籍制度があり、出稼ぎ先では医療など社会保障が受けられず、「農民工」は差別的な待遇を象徴する呼称にもなっていた。出稼ぎ労働者は都市部でストやデモの中心になるなど、社会への不満を急速に高めている。

 

 新たな呼称として「新市民」「新型契約労働者」などが提案されているが、ネット上では、「呼称変更だけでは何も変わらない。不平等な待遇や差別問題を先に解決せよ」などとする書き込みが相次いでいる。

 

盧展工党委書記の顔を見ていて、神保町のJazz喫茶「響」のマスターを思い出した。すごく懐かしい。

 

 

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唸声


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このページは、唸声が2012年1月 7日 14:44に書いたブログ記事です。

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