4月15日、アフガニスタンの首都カブールでタリバンによる外国の大使館への攻撃があり、日本大使館にもロケット弾3発が撃ち込まれた。日本の外務省によれば、日本大使館にはロケット弾が少なくとも3発が着弾したものの、大使館員は全員、地下に避難しており無事、また、市内に住む日本人全員の安全が確認できていると言う。銃撃戦は、現在も続いているとみられ、一連の攻撃について、反政府武装勢力タリバンが犯行声明を出している。
【産経4/16-タリバン「春の攻勢の始まり」と挑発 カブールの日本大使館など襲撃】
【ニューデリー=岩田智雄】アフガニスタンの首都カブールの日本大使館などが襲撃された事件で、犯行を認めたイスラム原理主義勢力タリバンのスポークスマンは15日、ロイター通信に「攻撃は春の攻勢の始まりであり、われわれは何カ月もかけて計画してきた」と述べた。
タリバンは毎年、雪解け後の春先に大攻勢に出る。国際治安支援部隊(ISAF)は2014年末までに全土の治安維持権限をアフガン側に移譲する計画だが、タリバンは今後、外国駐留部隊などへの襲撃を激化させるとみられ、テロとの戦いの出口戦略を練る米国などを改めて悩ませることになりそうだ。
一方、パキスタンのアフガニスタン国境に近いカイバル・パクトゥンクワ州バヌでも15日未明、銃や迫撃砲で武装した約150人が刑務所を襲撃し、384人が脱走した。タリバンと連携するイスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動(TTP)」が犯行を認めた。
当局者によれば、タリバン運動の脱走者は20人以上で、ムシャラフ大統領暗殺未遂事件に関わり死刑判決を受けた元空軍関係者も含まれているという。アフガンでの襲撃に連動した犯行の可能性もある。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120416/asi12041600210000-n1.htm
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