写真左は牛乳パックに印刷されたイータン・パッツ君、中もイータン君(6)、右は犯行を自供したペドロ・ヘルナンデス容疑者(51)/ネットより、当時行方不明者を牛乳パックに印刷した初めての事例でもあり、「ミルク・カートン・ボーイ」としても知られている
http://thestir.cafemom.com/in_the_news/138148/why_did_etan_patzs_alleged
【IZA5/26-「男児殺した」33年後の告白 米不明事件 容疑の男逮捕】
1979年5月に米ニューヨークで当時6歳だったイータン・パッツ君が登校途中に行方不明になった事件で、ニューヨーク市警は24日、「男児を絞殺した」と自供した男を殺人容疑で逮捕した。事件発生から25日でちょうど33年。迷宮入りの可能性が強かった事件は、最近になって捜査再開が決まり、米連邦捜査局(FBI)とニューヨーク市警が先月、イータン君が最後に目撃されたニューヨーク・マンハッタンのソーホー地区にある建物で捜索を行ったばかりだった。
■ごみ捨て場に遺棄
逮捕されたのはニューヨークに隣接するニュージャージー州に住むヒスパニック系のペドロ・ヘルナンデス容疑者(51)。
24日に記者会見したニューヨーク市警のレイモンド・ケリー本部長(70)によると、ヘルナンデス容疑者は79年5月25日朝、ソーホー地区で初めて1人でスクールバスに乗って通学するところだったイータン君に「ソーダを飲ませてあげる」と誘い、当時勤務していたコンビニエンスストアの地下室に連れて行き首を絞めて殺害した。イータン君の遺体は、ビニール袋に入れてごみ捨て場に遺棄したという。
市警は動機について捜査中としているが、ヘルナンデス容疑者の単独犯行で、性的いたずらが目的ではなかったとみられるという。また、遺体など物的証拠がほとんどなく、市警は裏付け捜査を慎重に進める。
AP通信などによると、ヘルナンデス容疑者は既婚者で10代の娘が1人いる。犯罪歴はなく、事件の捜査線上に浮かび上がったこともなかったが、最近の情報提供に基づき、市警は参考人として事情聴取。3時間に及ぶ追及の結果、犯行を自供した。23日夜には、ヘルナンデス容疑者を立ち合わせて市警は犯行現場(現在は眼鏡店)の地下室で実況見分を行ったという。
市警とFBIは先月、別の情報提供に基づき、ニューヨーク市内のマンションの地下室を掘り起こす作業を行い、この地下室を作業場にしていた男性に注目が集まっていたが、男性は事件とは関係がなかった。
■「後悔の念」示す
ケリー本部長は会見で「ヘルナンデス容疑者は後悔の念を見せており、殺害を告白したことで胸のつかえが取れたようだ」と述べた。また、ヘルナンデス容疑者は33年も捜査の手を逃れていたが、最近になって再び事件がメディアで大きく取り上げられだしたため動揺し、家族に対して「自分は罪を犯した。ニューヨークで子供を殺した」などと告白していたという。
事件発生から4年後の1983年、当時のロナルド・レーガン大統領は5月25日を「全米行方不明児童の日」に定め、多発する行方不明事案の解決に向けて情報提供を国民に呼び掛けた。しかし、現在、米国で行方不明になっている子供の数は数十万人とも言われ、米国社会の闇の一つになっている。
イータン君は2001年に法的に死亡宣告されたが、両親は「生きていて連絡してくるかもしれない」とソーホー地区の同じマンションに住み続け、電話番号も変えていない。ケリー本部長は「容疑者逮捕が両親に何らかの平安をもたらす手段となることを願う」と語った。
米国には殺人罪の時効はなく、33年後でも処罰されます。我が国でも殺人罪や強盗殺人罪などには時効はありません。ただ、強制わいせつ致死罪、強姦致死罪などの時効は30年です。
コメントする