写真は関西電力のサイトより
http://www1.kepco.co.jp/e-patio/category/living/1128077761/
『昭和20年代後半、戦後の深刻な電力不足により、市民が街角で「電気ヲヨコセ!」と訴えた』
ココで注目は写真の右端にある「大阪外專」である。「大阪外專」は「大阪外事專門學校」のことで、大阪外國語學校が昭和19年に大阪外事專門學校に改称され、昭和24年には大阪外国語大学が発足、昭和26年には大阪外事專門學校は廃止されている。つまり、この写真のキャプションの昭和20年代後半と言う表現はおかしいかな。つまらないことだけど気になるので・・・。
さて、「勉學出来ルダケノ電気ヲヨコセ!!」と昔の学生さんは勉強熱心であった。今だったら「パチンコ出来るだけの電気をよこせ!!」となるのか「ゲームを出来るだけの電気をよこせ!!」となるのか?
「仕事を出来るだけの電気をよこせ!!」が産業界の切なる願いである。「電気がなければ、電気のある国に留学して勉強するぞ」との思いが今の学生にあるかどうかは分からないが、産業界は「電気の安くて豊富な国に行くぞ」と心を決めている。ただ、大手はそれも可能だが、中小は行きたくても行けないのが現状である。
大手が海外に行けば、日本の空洞化が益々広がる。日本の格差を騒ぎ立てる集団がこの空洞化自体には声を上げない。格差を騒ぐ集団と反原発集団とたぶん重複しているのであろうが、こうした事態に声を上げず、失業率や雇用問題に大騒ぎする。大手が海外に行けば、それを取り巻く関連企業も海外に行くか仕事を失くすかなのである。失業率や雇用問題に直結する重要課題である。
その覚悟のないものが一番大騒ぎをしている。原子力を使わず、火力に頼れば何兆円ものコスト増となると聞く。太陽発電も結構だが、電車を動かすほどの発電量もなく、家庭の電気くらいの代物だ。これを42円/kwで買取るのは、タコが自分の足を喰って満足しているようなもの。
益々高騰する石油・石炭を使う火力には、関西電力も「勉強しまっせ!」と言うセリフは出てこない。
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