写真は不敵な笑いを浮かべるサムリーを開発したニック・ダロイシオさん(17)/YouTubeより、ヤフーは3000万ドル≒28億35百万円でニック・ダロイシオさんのサムリーを買収する。ダロイシオさんとサムリーの二人の従業員もヤフーへ移籍、大学生となれば、億万長者学生ヤフー社員となるが、いずれまた、自分の会社を起こすであろう。<天才はアプリとともに やってくる>
ダロイシオさんは、ウィンブルドンで両親と弟と暮らしている。現在、King's College Schoolに通っているが、大学入学に備えて「学外の試験」をいくつか受けると言う。大学ではコンピューターサイエンスではなく、人文科学を学ぶそうだ。ダロイシオさんは英国で生まれたが、両親はオーストラリア人で、7歳までを豪州で暮らし、英国に戻る。父親はモルガン・スタンレーの商品部門のアナリスト、母親は弁護士である。
【IZA3/28-ヤフーが認めた「神童」 英の高校生起業家に脚光】
■各界の著名人も支援 マードック氏、オノ・ヨーコさん…
【ワシントン=柿内公輔】米インターネット検索大手ヤフーが26日までに買収を明らかにしたITベンチャーの創業者が脚光を浴びている。ヤフーが約3千万ドル(約28億円)を投じるベンチャー企業を率いる英国の現役高校生は、大学受験の傍らヤフーへの入社も決定。各界の著名人も支援する「神童」(英紙フィナンシャル・タイムズ)は一躍、時の人となった。
ヤフーが買収を決めたITベンチャー「サムリー」を運営するのは、ロンドン在住の高校生、ニック・ダロイシオ君(17)だ。
ダロイシオ君は米アップルのスマートフォン(高機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」向けのアプリ(応用ソフト)を開発。ネット上のニュース記事をスマホでも読みやすく要約するもので、昨年の公開後、100万回近くダウンロードされるなど反響を呼んだ。
ダロイシオ君は独学でIT工学を学び、12歳からソフトウエア開発を開始。15歳で創業したサムリーには故ジョン・レノンさんの妻で芸術家のオノ・ヨーコさんや、映画俳優で投資家のアシュトン・カッチャーさんも出資している。ロイター通信によると、「メディアの帝王」と呼ばれるルパート・マードック氏率いる米メディア大手ニューズ・コーポレーションとも連携を取っているという。
米ITサイトのCNETによると、ダロイシオ君は、「人々の日課を有意義なものにするというヤフーの目標が心に響いた。サムリーとは最適な組み合わせ」と話している。今後は受験勉強をしつつ、ヤフーの英法人に移り、エンジニアなどとして働く予定だ。
サムリーのアプリは買収で公開中止になるが、ヤフーから再び提供される見通し。経営再建中のヤフーにとっても「神童」は頼もしい存在となりそうだ。
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