小さな挑発でも100倍の報復で応ずると言う確固たる意志があれば大丈夫だそうです。
【IZA4/11-北朝鮮の扇動は「言葉の戦争」 脱北記者が分析】
【ソウル=黒田勝弘】韓国の朝鮮日報は11日、北朝鮮の強制収容所経験者として知られる脱北者出身の姜哲煥(カン・チョルファン)客員記者(44)=北韓戦略センター代表=の「金正恩(キム・ジョンウン)の言葉の戦争」と題する寄稿文を掲載。北朝鮮には現在、戦争をやれる条件はまったくないとし「彼らの恐喝、脅迫の声が大きくなっているのは、それだけ内部が危うくなりつつある証しだ」と伝えた。
姜記者は北朝鮮による危機扇動を「言葉の戦争」とみていることについて「勲章を付けた礼服姿の将軍たちが金正恩と戦争を話し合っている写真こそ北朝鮮が人爲的に危機を高めているという証拠だ」と指摘。緊張激化策は「ショー」と断定している。
そして「戦争をやるなら同盟国の支援、軍事的能力、民心を含め勝利に対する内部的確信がなければならない。とくに中国を説得し万一の際の軍事介入の約束確保が必須だが、現在の北朝鮮にはそのいずれもない。おそらく金正恩自身が最も戦争を望んでいない可能性が高い。歴史を見れば独裁政権の火遊びの結果がいかに悲惨なものか、誰よりも本人がよく知っているはず」という。
また「戦争をやれない最も重要な要因は民心が最悪の状態になっていることだ。開城工業団地に対する閉鎖カードを持ち出したことも、民心が(豊かな)韓国に傾くことが数千万ドルの外貨収入よりも問題だからだ。金正恩政権は中国式の開放・改革に北を変えるより、父・金正日時代の先軍政策の方が権力維持にはいいと信じている。今回の事態はそれがより明確になったに過ぎない」とし、軍事力を大胆に誇示することで民心掌握を狙っているとの見方を明らかにした。
金正恩政権の戦争挑発の可能性については「(戦争の結果)外部からの軍事的介入は結局、2300万の人民の心と一緒になって平壌の政権を崩壊させる巨大な波及効果につながるため、金正恩としては戦争挑発は事実上、不可能」と判断。したがって「韓国は小さな挑発に対しても10倍、100倍の報復で応じるという確固たる意志さえあれば問題ない」とし「言葉の戦争」に惑わされないよう注文している。
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