▼唸声の気になる映像/北朝鮮:無慈悲深い金親子<無慈悲シリーズずっと開幕中>

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無慈悲深い金親子は、国民を無慈悲深く飢えさせ、経済を混乱させ、犯罪に走らせた。「無慈悲」を乱発する北朝鮮だが、一番「無慈悲」を言葉だけでなく実感しているのは国民である。金親子が如何に無慈悲深い存在であるか。いまさらながら、外国に向けて言うまでもあるまい。

 

言葉の脅迫と言えば、その根源である「朝鮮中央通信」の10日付のタイトルを一部紹介しよう。

・労働新聞/対朝鮮敵対視策動が日本に持ってくるのは破滅だけ

・民主朝鮮/南朝鮮極右保守言論の妄動断罪

・民主朝鮮/軍国化で一貫した日本の教育綱領を暴露

・朝鮮中央通信社論評/日本の恥じ知らずある過去犯罪不正策動

とまあ、気分の悪くなる言葉の倉庫である。こんなことを毎日書いているのでたぶん麻痺してしまっているのであろう。こうした麻痺状態のなかから、無慈悲な言葉が生まれてくるのだ。

 

IZA4/12-北朝鮮の「無慈悲シリーズ」ネットで話題に パロディー化も】

【ネットろんだん】

 緊迫の度を深める朝鮮半島情勢。弾道ミサイル発射や核実験、武力攻撃の可能性に言及するなど、挑発をエスカレートさせる北朝鮮に対し、各メディアはその一挙手一投足に注目している。一方、日本のネットでも北朝鮮の言動は高い注目を集めているが、それは少し違った理由からのようだ。ネットで盛り上がる「無慈悲な北朝鮮」とは-。

 

 「(核攻撃を含む)無慈悲な作戦が最終的に承認」。今月4日、朝鮮人民軍の発表した談話が報じられると、その極めて激しい挑発的内容にもかかわらず、ツイッターや各種掲示板の反応は意外に冷静だった。「また、無慈悲シリーズか」-。

 

 この反応は、北朝鮮の対外宣伝で「無慈悲な」という修飾語が多用されるところから来ている。最近の報道を拾っただけでも、「米の核による脅迫には無慈悲な核攻撃で応える」(3月29日、朝鮮中央通信)、「(韓国に対し)無慈悲の報復行動」(3月13日、同)、「(米国の対北金融制裁に対し)無慈悲な懲罰と第2、第3の連続的措置で対応」(2月14日、労働新聞)などなど。

 

 北朝鮮の脅し文句のインフレは今に始まった話ではない。2010年8月に行われた米韓合同軍事演習に対しては「無慈悲な対応の鉄槌(てっつい)を下す」「この世の誰も体験したことのない最も厳しい懲罰」「先軍の銃でことごとく一掃」「本当の戦争の味を見せる」など、語彙の限りを尽くして連日威嚇。言葉だけを見れば、3年後の現在と入れ替えてもまったく違和感はないだろう。

 

 だが、この脅迫の羅列は、必ずしも北朝鮮の意図通りの効果を生んではいないようだ。例えば「北朝鮮 無慈悲」でグーグル検索すると、北の挑発文言を面白おかしくまとめたサイトが多数ヒットする。北朝鮮独特のレトリックは、ネタに貪欲な日本のネット住民によって、珍妙な素材として消費されているのだ。

 

 ある無名のネット掲示板住民は、このレトリックの過剰ぶりが、何かに似ていると指摘した。そう、フランスの新酒ワイン、ボージョレ・ヌーボーに毎年付けられるキャッチコピーだ。

 

 「100年に1度の出来」(2003年)、「50年に1度の出来」(09年)、「1950年以降最高の出来といわれた09年と同等の出来」(10年)、「近年の当たり年である09年に匹敵する出来」(11年)…。うたい文句だけ見ると、何年のボージョレが一番うまいのかさっぱり分からないという、ネットでは有名な笑い話に引っかけて、「50年に1度の無慈悲」「昨年同様より恐ろしい懲罰」と北の脅し文句が改変されるなど、格好のパロディーのネタとなっている。

 

 もちろん、「オオカミ少年」の寓話(ぐうわ)のように、北朝鮮が軍事挑発のあげく本当に開戦に踏み切る可能性はゼロではない。有事への備えが必要なのは論をまたないし、挑発文言の内容や発信主体を分析し続ければ、北の政治状況の微妙な変化や対外的なシグナルが読み取れる。面白がるだけでは不足というべきだろう。

 

 だが、北朝鮮の挑発の目的が威嚇にある以上、その一つ一つにいちいち過剰反応するのも健全とは言えない。北朝鮮が繰り広げる化石のような全体主義プロパガンダは、現代日本ではもはやギャグにしかなりえない。日本人拉致事件などの暴挙は忘れてはならないが、チャプリンの「独裁者」が示すように、笑いや風刺は独裁社会に対する有効な武器になる。北のプロパガンダが、もっぱら笑われている現状は、日本のネット社会のある種の「健全さ」を教えてくれる。(磨)

 

 【用語解説】最近の北朝鮮情勢

 

 北朝鮮は3月5日、朝鮮戦争の休戦協定を白紙化する意向を突然表明し、30日には韓国に対し「戦時状況」とする特別声明を発表。さらに、4月9日には「情勢は核戦争前夜」として在韓外国人に退避を勧告するなど、執拗(しつよう)に挑発の段階を上げ続けている。これに対し、日韓など周辺諸国と米国は、ミサイルの迎撃態勢を整えるなど警戒と監視を強めている。

 

 

 

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唸声


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このページは、唸声が2013年4月12日 12:01に書いたブログ記事です。

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