写真はベートーベンを弾くファジル・サイ氏/YouTubeより、禁固10か月、執行猶予5年の判決であるが、問題となったツイートは、『イスラム教の天国の描写について「ワインの川が流れているというが、天国は酒場なのか。1人に2人ずつ女性が与えられるというが、天国は売春宿なのか」』などと書いていた。トルコでも言論の自由、宗教と良心の自由、思想と所信の自由などが憲法で認められている。
ベートーベンのピアノ協奏曲第三番第一楽章のカデンツァ、63小節に及ぶ独奏だが、ファジル・サイ氏が弾くと実にユニークで楽しいカデンツァである。
以下にルービンシュタインの同曲の演奏があるので聴き比べてもらいたい。5分22秒後より
どちらがベートーベンらしいのであろうか?そう、宗教も同様である。あまりに堅苦しいと本来の良さを見失ってしまう。人間の為の音楽がいつの間にか音楽の為の人間となり、宗教も宗教の為の人間となってしまう。人間の為にあるべき姿を失うと過激な方向に走るのは現実となっている。
【IZA4/17-トルコ著名ピアニスト有罪 イスラム教侮辱の罪で】
トルコからの報道によると、同国イスタンブールの裁判所は17日までに、イスラム教の価値観を侮辱したなどとして起訴されたトルコの著名ピアニスト兼作曲家のファジル・サイ被告(43)に禁錮10月、執行猶予5年の判決を言い渡した。
サイ被告は自身のホームページで「無実にもかかわらず有罪になったことは、私個人だけでなくトルコ全体の表現と信仰の自由を脅かすものだ」とコメントした。判決は15日。
同被告は短文投稿サイト「ツイッター」に、イスラム教の天国に関する考えをあざけるような書き込みをしたとされた。
「鬼才」と呼ばれるサイ被告は、クラシックからジャズまで幅広い分野で活躍し、訪日歴もある。イスラム色の強い与党公正発展党(AKP)への批判的な言動でも知られている。(共同)
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