写真は100tのアンテナを運ぶ運搬台車Otto/YouTubeより、標高5000mまで100tのアンテナを運ぶトランスポーター、車長20m・車幅10m・車高6m、片側7*2=14個のタイヤで其々が独立して動く。リモートコントロールでも動かすことができる。ドイツのSCHEUERLE社製。16基の「モリタアレイ」も同トランスポーターで運ばれた。このトランスポーターはOtto以外にLoreと呼ばれるもう一台の二台で66基のアンテナを運んだ。
【IZA5/3-アルマ望遠鏡は「モリタアレイ」に 完成前に亡くなった森田教授しのぶ】
南米チリ・アンデス山脈に20の国と地域が参加し建設した電波望遠鏡「アルマ望遠鏡」のアンテナ群の一部に、完成を前にチリで強盗事件に巻き込まれ亡くなった森田耕一郎・国立天文台教授=当時(58)=の名を冠することで国際チームが合意したことが2日、明らかになった。建設に尽力した森田さんをしのび、日本が担当した16台のアンテナの正式名を「モリタアレイ」とする。
アレイはアンテナが整然と並んだ様子を指す。アルマ望遠鏡は、標高5千メートルのアタカマ高地にパラボラアンテナ66台を並べた。日本は16台の開発と製造を担当し、台数や置き方を決める大役を担ったのが森田さんだ。だが昨年5月7日、サンティアゴの自宅前で強盗に頭を殴られ死亡。今年3月の本格的な観測開始に立ち会えなかった。
そこで日本側が森田さんの名を付けようと提案。世界の天文学者らによる会合で、全会一致の賛同が得られた。
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