写真は受賞者の3名、優勝は日本の郷古廉さん(19)、二位はブルガリアのLiya PETROVAさん(23)、三位和久井映見さん(21)/ティボール・ヴァルガ シオン国際ヴァイオリンコンクールサイトより、過去には、前橋汀子やジャン・ジャック・カントロフなど、現在の名ヴァイオリニストが受賞。
http://www.varga-sion-concours.ch/palmares
演奏とインタビュー映像は以下のサイトから、赤枠のところをクリック
以下に参加者の写真と名前がある。24名中8名が日本人、5名が韓国系
http://www.varga-sion-concours.ch/admis
【産経8/31-スイスのバイオリンコンクール優勝の郷古さん「亡くなった人を癒やせるのは音楽」】
【きょうの人】郷古廉さん(19)
スイスで29日(日本時間30日)開催された「ティボール・バルガ国際バイオリンコンクール」で優勝し、同時に「聴衆賞」と「現代曲賞」も受賞した。
「1位より、聴衆賞をいただいたことがうれしい。これから音楽をやっていくには、聴衆の支援がなければいけないので…」
プロバイオリニストの登竜門とされる同コンクールの本選には3人が出場。ベートーベンのバイオリン協奏曲を、ヘスス・ロペス=コボス指揮ローザンヌ室内管弦楽団の伴奏で、見事に弾ききった。
東日本大震災の被災地、宮城県多賀城市出身。5歳でバイオリンを始め、小学5年の時に全日本学生音楽コンクール全国大会で優勝すると、2年後の平成18年には「ユーディ・メニューイン青少年国際コンクール」ジュニア部門を史上最年少で制した。
震災に見舞われたのは、滞在していたウィーンから一時帰国し、実家で練習していたときだった。揺れからまず楽器を守ったが、家の近くまで津波が迫り、恐怖で身がすくんだ。「あのとき抱いた気持ちは『むなしさ』。きっと死ぬまで忘れない」。だが同時に、音楽の力も感じたという。
「誤解を恐れずにいうと、亡くなった人を癒やせるのは音楽しかない。音楽には元から『鎮魂』という役割があるし、それは生きている人にも還元される」
震災から半年後、ウィーンに正式留学。モーツァルトやベートーベンが暮らした街で研鑽(けんさん)を積む。「音楽を心から楽しいと思える人になりたい。それをこれからどんどん感じていくことが僕の一つの課題です」
優勝おめでとうございます。どうぞ、震災で亡くなった多くの方の分までいい演奏を続けてください。
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