▼唸声エクアドルメモ/新婚旅行日本人夫妻殺傷事件

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今回の事件は白タクで起こりました。わが国の平和ボケが生んだ悲劇ではないでしょうか。

 

外務省の安全の手引きには、こんな注意事項がありました。被害に遭ったお二人が目にされていたら、防げた事件だったかもしれません。大変、お気の毒です。

■在留邦人向け安全の手引き 在エクアドル日本国大使館

☆非正規タクシー(白タク)は利用しない。

当地における正規の登録タクシーは、車両のナンバープレートがオレンジ色で、正規の登録タクシーであることを示す登録証が左右ドアと前後の窓ガラスに貼られている。非正規のタクシー利用は犯罪に遭う確率が高いので利用しない。また、正規のタクシーに乗車する際であっても、ナンバープレートと登録証は必ず確認し、出来れば番号をメモする。

 

写真は外務省「安全の手引き」から

http://www.anzen.mofa.go.jp/manual/ecuador.html

 

外務省の安全の手引きから抜粋でご紹介しましょう。冒頭には、『「日本では考えられない。あり得ない。」また「信頼すべき警察が…警備会社が…」と嘆いていても始まりません。ここは異国「エクアドル」なのです。仕事等重要な使命を受け、単身で、また家族と共にエクアドルに在留される以上「自分自身の安全は自分自身で」の大原則を念頭に日々の生活を送ることが大切になってきます。』

 

・服装、言動は出来るだけ目立たないようにする。

・通勤経路、時間、及び自宅を出発あるいは帰宅する時間を変化させる。(※行動のパターン化を避ける)

・身近な人に、何処に行くのか、何をするのか、いつ戻るかを伝えておく。

・決して電話で個人情報(住所、携帯電話番号、出張予定等)を伝達しない。(※盗聴されている可能性があり、情報は誘拐犯等に売買されることがある)

・尾行されるような経験をした場合には、必ず大使館領事班宛に通報する。

・住居の外壁や郵便受け箱等に名前や電話番号を明示しないこと。(※日本人であること、子供が居ること等が判明する)

・デッドボルト(バネによらずノブ又はキーを回して動く錠前用差し金)ロック付きの頑丈なドア。(※可能であれば2重ロック式、チェーン付、覗き窓付が好ましい)

1階窓ガラスには、全て鉄格子を設置する。(※侵入困難な造りにする)

・人が乗り降り出来ない程度の高い外壁又はフェンス、更には高電圧鉄線を設置する。(※侵入・逃走共に困難な環境にする)

・郵便物等のように名前が書かれてあるものは、必ず裁断或いはそれらが読み取れないように措置して廃棄する。

・窓際やバルコニー等に姿を見せるなど外部に存在感を与えない。

・常時、最新情報の入手に心がけ警戒心を旺盛にしておく。

(※ニュース・ラジオ等を利用し付近で何が起きているのか、何が起きそうか)

・電気や水道検針員等の行動に用心する。(※爆弾・盗聴器の設置等に利用)

・決して子供を一人きりで、或いは付き添い無しで外出させない。また付添人は確実に信頼できる者を付ける。

・見知らぬ人を決して自宅内に入れないということを徹底しておく。

・留守にする場合は時間と場所を変化させて、室内が点灯するようなタイマー装置をセットする。(※室内に誰か居るような気配を感じさせる)また、タイマー式ラジオを有効に活用する。

・電話がかかってきた場合、間違い電話で相手から確認された場合でも電話番号や名前を答えない。代わりに、相手がかけた先の電話番号、名前を言わせて「間違いです」と答える。(※間違い電話を装い情報の収集を行っている場合もある)

・怪しいと感じる郵便物及び小包等の梱包テープ、紐及びその他ラッピング資材は、決して切断したりしない。

・当地に於けるバス、トロリー等の利用は極力避けるように心がけ、どうしても利用せざるを得ない場合は、十分に警戒する。

・エクアドルにおける長距離バスの利用は、他の交通手段に比べ交通事故及び、犯罪被害に遭う危険が高いので、長距離移動の際にはなるべく航空便を利用する。

・強盗に遭った際は決して逆らわず、犯人に従う。逆らうと犯人が逆上し、怪我をさせられたり、殺害される恐れがある。

・正規のタクシーであっても、道路を通行中の空車タクシーを呼び止めて利用しない。運転手が強盗等と共犯であるケースもあり、移動中に運転手が共犯者と連絡を取り合い、途中で犯人がタクシーに乗り込んで強盗・短時間被害に遭うケースが増加している。

・質素な車を選定する。(※高級車や目立つ車は注目を引き、被害に遭遇しやすい)

・建物を出て車に乗り込む前に不審な兆候等がないか周辺の状況を確認する。(※不審者はいないか、爆発物はないか)

・停車時、車両が取り囲まれることを想定して前方の車両とは最低でも2.4メートルの車間距離(前方車両後部タイヤの接地面が運転席から見えるくらいの距離)保って停車する。

・移動中に攻撃を受けた場合は、同乗者及び通行人に危害が加わらないようテロリストに服従することなく周囲から注意をひきつけるようクラクションを鳴らし続ける

・飛行機の予約に当たっては窓側の席を選ぶ。(※外の状況が早期に判明)かつ、操縦席から遠い席を予約するように努める。(※テロリスト第一の標的は操縦席である)

・機種によって異なるが、一般的には後部非常口付近が一番良いとされている。

・会社ロゴ入りシャツ、鞄等のような個人、会社を特定できるものを着用及び携行しない。

・ターミナル内に置かれている無人の荷物には近づかない。(※爆発物、麻薬である可能性)

・万一、誘拐されたり人質となったら、殺害されないためにも素直に従い、絶対に騒ぎ立てず冷静に、また、誘拐された人の大部分は助かっていることを念頭に置き、慎重に行動する。

・万一、攻撃を受けたら、物陰等に飛び込んで隠れる。走らない。(※走って逃げ惑う方が、銃弾・爆発物等の破片が致命的臓器や頭部に命中する確率が高い

・ハイジャッカーに対して丁寧に接し、決して反抗しない。また、ハイジャッカーの一部は最後まで人質のふりをして客を監視しているので注意する。

・犯人から尋問されたら場合、丁寧さを失わず、感情を抑える。犯人達のフレンドリーなアプローチによって、なだめすかされないこと。(※ある者は悪役で、ある者は善玉の役割を演じて巧みに尋問してくる場合がある。)

・いざという時のために家族宛に最新版にした遺書、適切な委任状及び家族のための経済的処置を実施しておく。

 

最後に、『「自分自身の安全は自分自身で」という安全の大原則を絶対に忘れないようにして下さい。』また、『『自分自身辛い思いをしない。そして、決して親族・家族に悲しい思いをさせない。』この事を常に心に持ち続けて下さい。』としめています。

 

エクアドル以外にも適用すべき国が多くあり参考になります。しかしながら、遺書まで書いて行かなければならない企業戦士はお気の毒です。こうしたことを知っていれば、新婚旅行などに行くところではありませんね。

 

FNN1/6-エクアドル日本人男女殺傷 地元警察、犯人検挙に自信見せる】

南米エクアドルで新婚旅行中の日本人夫婦が銃で襲われた事件で、地元の警察は、容疑者のリストを作成し、絞り込みの作業を行っていて、犯人検挙に自信を見せている。

この事件は、20131228日、エクアドルのグアヤキルで、新婚旅行中だった人見哲生さんが銃で撃たれて死亡し、妻・真梨子さんが重傷となっているもの。

目撃者によると、事件発生直後、2人は路上に放置され、哲生さんとみられる男性は、シャツが胸まではだけて身動きせず、真梨子さんとみられる女性は、救急車が到着するまで、日本語で泣き叫びながら、助けを呼んでいたという。

真梨子さんは腹部と足を撃たれ重傷だが、回復に向かっており、あと1週間ほどで退院できる見込みとなっている。

また、「犯人を早く逮捕してほしい」との思いから、自ら進んで警察の捜査に協力している。

セラノ内相は「われわれは、すでに重要な情報を得ており、数日中に、犯人たちに法の裁きを受けさせるだろう」と述べた。

セラノ内相はさらに5日の会見で、警察が容疑者の可能性がある人物のリストを作成し、絞り込みの捜査を行っていることを明らかにして、「必ず犯人グループを検挙する」と自信を見せた。

エクアドル政府は、およそ2,000万円の懸賞金をかけて、犯人に関する情報の提供を求めている。

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00260715.html

 

 

 

 

 

いよいよ本当に終了となりました。長い間、ありがとうございました。-唸声拝-

今後はアメブロでよろしくお願いいたします。

http://profile.ameba.jp/unarigoe/

 

 

 

 

 

 

 

 

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唸声


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このページは、唸声が2014年1月 6日 12:23に書いたブログ記事です。

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