

写真はピザパトロンHPより
【USFRONTLINE1/24-ペソOKのピザ店、非難の的に】
テキサス以西にチェーン展開するピザ店が、中南米系(ヒスパニックまたはラティーノ)への浸透を目指して「支払いはペソでもOK」のシステムを導入したところ、全米各地から「非愛国的だ」と非難するメールが寄せられるなど、思わぬ移民問題に発展している。
ニューヨーク・タイムズによると、ユニークな会計方式を導入したのは、テキサス州ダラスに本社を置くピザ・パトロン。今月8日からメキシコのペソ紙幣受け付けを始めたが、従業員らもまだペソとドルの受け渡しには戸惑い気味だ。
ところが作業上の問題とは別に、新方式が全米に移民問題の論議を呼んでいる。ダラス本社は、第1週だけで約1000件の電子メールを受信した。支持する声もあるが多くは非難の内容で、「ペソを受け付けるくらいならメキシコに行け!」といった言葉や、殺しの脅迫さえある。
アントニオ・スワッド社長は、「この『ペソでもOK』キャンペーンが移民問題に火をつけるとは思わなかった」と話す。「ラティーノのためのピザ・チェーンというブランドを作りたかっただけなのに」
スワッド氏自身はイタリア・レバノン系の米国人で、オハイオ州コロンバスで生まれ育った。1986年にダラスに持ち帰りピザ店を開店した時も同氏はスペイン語を話さなかったが、同地で中南米系社会が拡大し、ラティーノが英語での注文に苦労する様子が気になり始めた。
1年後には店名を元のピザ・ピザからスペイン語風の現在の名称に変え、バイリンガルの従業員を雇い、チョリソーやハラペーニョを乗せた「ラ・メキシカーナ」といったメニューも加えた。
ダラスにある5店舗では現在、10~15%がペソでの支払いだという。批判はあるが、計画通り新方式を2月末まで続ける予定だ。
◇唸声コメント
アントニオ社長は15歳からレストランで働く苦労人。多民族国家である米国でのほんの一頁かと思いきや、「ここはアメリカ合衆国であり、メキシコ合衆国ではない」、「違法メキシコ人に食わすな」とのメールが殺到したそうだ。
ピザ屋のスポークスマンは60%の顧客がヒスパニックだとしている。米国人口の中ではヒスパニックが黒人種を抜いている。メキシコからの違法入国者が増えて、定住している現実に米国民が憂うのも無理はない。
そう言えば、何年も前に日本でドルを使える店を増やそうなんて話があったと記憶しているが、その後立ち消えになっている。
日本の中華屋で人民元が使えるとしたらどうだろう。こんな大騒ぎになるだろうか?どだい受け取る方がOKをするのか分からないけど・・・。しかし、同様のメールが溢れるだろう。やはり通貨は真剣に考えないと大火傷をすることになる。
しかし、このピザ屋の親父はなかなか賢い。タダで世界中に宣伝をしたのだから。唸声も一役買ってしまったぞ。今日はピザでも食べるか?
この騒ぎのニュース映像↓
【YouTube1/9 Kilmeade Attacks Pizza Patron Owner】
http://www.youtube.com/watchωv=K3NxRriFlxs
FoxNewsのキャスターであるブライアン・キルミード氏がピザ・パトロンのアントニオ社長にインタビュー。
【ピザパトロンHP英語】
ペソ払いOKのニュース↓
http://www.pizzapatron.com/news_detail.cfmωnewsID=177
2005年の米国人種別人口比
白人-------------66.9%
ヒスパニック-----14.4%
黒人-------------12.8%
アジア人----------4.3%
詳細は↓
http://www.fedstats.gov/qf/states/00000.html
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