写真は看中国より、右手に包丁を持ち、何故か歌っている犯人
衣某(36歳)はビールの瓶代2元≒32円を返さない女主人(王某51歳)に腹を立て、割ったビール瓶で刺し殺してしまう。別の店員にも傷を負わせ、包丁を持って逃げたところが、高さ20メートルの高圧電線塔の上(写真左)、5時間後、高圧線に触れて火の玉状態となり、塔より落下し絶命。
犯人の衣某は吉林から来た臨時工、ビール瓶を返したにも関わらず、領収書がないからとの理由で、女主人の王さんは、犯人に瓶代2元を渡さなかった。まさかこの2元で自分の命を落とすとは知る由もない。
ネットの情報によると、大連のビール(640cc)は2元だが、これに瓶の保証金が1元加算されて3元。ビールが2元で瓶が1元とは些かバランスを欠いているが、衣某は2本のビール瓶を持って行き、2元を戻してもらおうとしたのだが、断られたために翌日(犯行当日)この店でビールをしこたま飲み、王さんと口論になり、犯行に及んだのだった。
なんとも虚しい事件である。被害者・加害者ともに一生(死んでしまったが)2元≒32円がつきまとう。
惨事はこの工場(大连松辽化工公司)の近くで起きている。(右地図はこの工場の場所)
http://www.chinachemnet.com/songliaochem/indexc.html
この工場は除草剤を製造しているが、犯行の三日前から工場の外部排水管から除草剤が漏れ、周囲の道路に流れ出し、用水路へ流れ込んでいる。この国では水が足りないくせに日常茶飯事で水質汚染を繰り返している。この除草剤の漏れ出した量は分からないが、異常な臭いが発生し、周辺住民は頭痛がしたと言う。結局は海に流れ込み、海洋生物に影響を与える。
犯人もこの除草剤の影響で狂気に駆られたのか?
【互联星空5/20-大连一化工厂除草剂泄露 附近居民担心中毒】
http://news.zj.chinavnet.com/news/shehui/2007-5/27791346/27791346_8573653.html
◇おまけ/大連の人気ビール
犯行に使われたのがこのビール瓶かどうかは分からないが、「雪花」が砕け散り、血が舞う様はさぞ凄惨であったに違いない。
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