
写真は競報(私も痰はここに吐きます?)、人民網(文明開化の音がする)、Flickr(上海の地下鉄にて)、上海環通(この壺を何と見る、頭が高い、毛主席の痰壺であるぞカーツ、ペッ)
北京市内で痰吐き禁止キャンペーンが始まった。北京オリンピックを意識したマナーキャンペーンの一環だ。バスの順番待ちなどあまりにもレベルの低いマナーキャンペーンであり、「文明袋」とはまさに滑稽以外の何物でもない。北京市の環境衛生条例に基づき、痰吐きをすると最高で50元≒750円の罰金を科すそうである。ゴミ捨ては200元≒3000円だって。
罰金バブルか文明袋か?中国四千年の痰なる歴史
痰なる歴史の一頁を紹介しよう。以下の一文は「頂門の一針」渡部亮次郎氏の日中友好平和条約締結の二日前の回顧録である。
『そうなのだ、鄧小平は私の前に、にこやかに現れた。北京の人民大会堂。1978年8月10日、日本時間午後4時。6年越しの懸案だった日中平和友好条約にやっと目途をつけた我々交渉団は同行記者団と北京ダックの昼食をして一息入れたあとだった。
人民大会堂の玄関からテレビのライトに照らされながら1人の小男がゆったりと歩いてきた。それが「あの」(鄧小平)だった。合計3度の失脚から甦り、いまや最高実力者になろうとする副主席。小平は小男だからついた元は綽名。150センチに満たない。
丸顔。既に74歳だが老人シミはひとつも無い。失脚と復活を繰り返した自信からか余裕綽々の雰囲気が出ていた。これが貫禄と言うものなのだ。
会談の冒頭、カーツ、ペッと痰壷にツバを吐き、下から園田直日本外相を見上げた。園田は睨(ね)めつけられた、気おされちゃいかんからオレもやろうとしたんだけどタンが出てこない。やったのは大分経ってからだった。』
【頂門の一針第769号4/13-笑顔で人を殺す国から抜粋】全文は↓
http://www.melma.com/backnumber_108241_3625089/
園田外務大臣が手鼻でもかんだら歴史は変わっていたかもしれない???
ネットには「嘘吐きと痰吐き」なんて洒落たものがあった。座布団1枚。
では何故、痰を吐くのか?
答えは、体に悪いものは早く体から出さなくてはならないからだって
左は李鴻章の痰壺、人民網より
◇おまけ/無知の逞しさ、痰なるのんべか?
きっと冷ややかな目で中国人たちは見ていたのだろう。
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