■唸声米国/平成十九年春の叙勲リストと日系三世ジミー佐古田氏の旭日小綬章

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写真はジミー佐古田氏の経営する危機管理会社JSI(Jimmy Sakoda Incorporatedの略)、隣は息子さん、右はLA検事局当時の佐古田氏(麻薬撲滅のポスター)

http://www.jsisolutions.com/

USFRONTLINE5/1-日系、アジアの視点捜査に~元LA検事局・佐古田氏に叙勲】

日本政府は29日付で、2007年春の叙勲の受章者を発表した。外国人叙勲は17カ国の38人で、1981年に米国で発生したロス銃撃事件の捜査をロサンゼルス市警などで指揮したジミー佐古田(さこだ)氏(71)が旭日小綬章を受けた。

 

LA郡検事局首席捜査官の佐古田氏は、日米開戦をきっかけに起きた日系人強制収容で、大戦中は3カ所の収容所を転々とした。「そこの生活で忍耐を学んだ」と幼年時代を振り返る。「どんな仕事でもそれに誇りを持てと教えてくれた父が生きていれば、今回の受章を心から喜んでくれただろう」と日系人としての誇りをにじませる。

 

西海岸シアトル生まれの日系3世。教師を目指していた大学時代、刑法関係の講座で警官には日系やアジア系が少ない事実を知り「(警察の組織や捜査に)日系やアジア系の声を反映させたい」と1958年、ロサンゼルス市警に4人目の日系人警官として採用された。

 

思い出深いのは81年のロス殴打・銃撃事件。「日米の法律や政府間の考え方の違いを乗り越えて合同捜査を進めることができた」。このほか、市警ではアジア系の人種が絡む事件・事故に専門対応する「アジア特捜隊」創設に尽力した。 

 

85年にロサンゼルス郡検事局に入り、99年に退官するまでの長い捜査官人生で培ったのは、多民族の文化を理解する視点だ。(共同)

 

◇唸声コメント

日系三世にも佐古田氏のような人間もいれば、マイク・ホンダのような奴もいる。魂の問題なのであろう。

平成18年10月、在ロサンゼルス日本国総領事館での佐古田氏の講演から

『一般的に日本人は警戒心が薄く、他人を信用しやすい上、多くの所持金を持ち歩いており、また事を大きくするのは避けたがる国民性があることから犯罪者にとっては狙いやすいターゲットとなっています。例えば、金銭の恐喝を受けた際に、10ドル程度のお金を渡せば良い場合でも、わざわざ大金の入った財布を出して手渡そうとするため、財布ごと奪われるケースも少なくありません。また、例え犯人を逮捕しても立証のために出廷することを嫌う日本人が多いことも、残念ながら犯人を増長させることに繋がっています。』詳細は↓

http://www.la.us.emb-japan.go.jp/web/m03_06_06.htm

 

米国で銃を突きつけられたら、たとえ10ドルでもいいから金を渡すことだと聞いている。日本であれば銃を撃つ場合には躊躇をするが、あちらでは何のためらいもなく引き金を引く。そう、バージニア工科大学のように…。佐古田氏はそんな修羅場を潜ってきた。息子さんとやっているJSIは佐古田氏の経験を活かし、リスクマネージメント・セキュリティ・調査分析・捜査などを行っている。

 

歌丸や道場六三郎氏ばかり話題に上るが、クラリネットの北村英治氏や映画監督の東陽一氏、池明観氏も叙勲リストにある。

 

平成19年春の叙勲等の受章者数及び受章者名簿↓

http://www8.cao.go.jp/intro/kunsho/list_hp/00list_top.html

 

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このブログ記事について

このページは、唸声が2007年5月 3日 02:01に書いたブログ記事です。

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