■唸声台湾/李登輝氏が日本人に投げかけたもの

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中国人はペットボトルを投げたが、李登輝氏は日本人に「忘れかけた誇り」を投げかけた。

ジャーナリストの大高氏のコラム「李輝登氏に敗北した朝日新聞」をご紹介しよう。

『中国大陸やコリアにおいて、自国内の問題の所謂その処理ができないが故に作り上げられた事実であると私は思っております』写真はYouTubeより、右は大高氏の言うところの左巻きのイタリア人記者

http://www.youtube.com/watch?v=rAuM9om63II

 

この前のシーンで李登輝氏は総統時代、忠烈祠に春と秋の参拝をしているが、この人達は台湾とは無関係、台湾の為に血を流した人はいないとの発言に対して、台湾のテレビは批判している。

【大高未貴の世界見聞録6/11-李輝登氏に敗北した朝日新聞】

 台湾の元総統・李輝登氏が5月30日から69日にかけて来日。李氏に関する朝日新聞の一連の報道は、いくら北京政府のお先棒を担ぐ新聞とはいえ、常軌を逸していたとしか言いようがない。

 

例えば525日『李輝登氏訪日 日中ハラハラ』と題し、「講演を予定しているが台湾独立言及なら中国反発」などと、まだ李氏が訪日していないにも関わらず大騒ぎ。この記事の意図は李氏に「講演で台湾独立に言及するな。ただし、訪日が“観光と学術交流”の枠内で終われば中国の批判はまぬがれる」という脅しでしかない。

 

更に朝日新聞は李氏訪日中、まるでゲシュタポのように李氏を追い掛け回し、30日付には『李氏が靖国神社参拝検討』と、李氏の靖国参拝を事前に牽制し、31日には李氏の顔写真を大きく載せて上で『李氏が戦死した兄が祀られている靖国参拝に意欲を見せた。実際に参拝するかは微妙だが、来日早々、刺激的な発言が飛び出した形だ』とし、わざわざ『李氏・政治活動ではない』という見出しをくっつけ、言論や個人の思想、宗教の自由が保障されている日本において「政治活動するな」と威嚇。

 

6月1日には『中国、李氏訪日また批判。日本政府にも不快感。本人、俳句を披露して上機嫌』などと李氏の靖国参拝を死にもの狂いで牽制。朝日の記者の質問に対し、李氏は『兄を祀っている。60年間、行っていない。あなたらならどうするか』記者に聞き返したとあるが、これは李氏が朝日新聞記者の愚行に怒った証しだ。

 

 こうした朝日新聞の執拗な言論封殺、行動規制にも関わらず、李氏は訪日中、靖国参拝もこなし、台湾独立発言も行った。

 

9日に行われた李氏の外人記者クラブの記者会見には私も参加したが、拍手喝さいで実に素晴らしい記者会見だった。特に左巻きのイタリア人記者の「靖国参拝は問題では?」といったステレオタイプな質問に対し「日本のある新聞もそんなことを聞いてきた、私はあくまで戦死した兄に逢いに行っただけです。第一、靖国問題は中国や韓国が自国の問題を消化できない故に、その矛先を日本に向けているだけ。中国政府に批判される所以はない。騒いでいるのは中国のこっぱ役人達で上層部の人間たちは何も言い切らない。新聞も私の話を聞いて大きく取り上げるのは間違いだ」「台湾は主権も自由もある独立した一つの国だ」と明言した時は拍手喝さい。

 

更に李氏は「日本は素晴らしい。日本民族は自然と共存する生活習慣、伝統文化を戦前も戦後もきちんと持ち続けている。若い人はダメだという声も聞かれるが私はそうは思わない。高速道路を走っても塵一つ落ちていない、こんな国は世界中どこを見渡してもない」と日本へエールを送った。

 

そして「今回は東京に来れてよかった。様々な活動(靖国参拝や記者会見など)もできた」と前回、の訪日で、東京にくることを許可しなかった日本政府に対してチクリと嫌味も。前回、朝日新聞は中国新華社通信の『李氏・日本に媚びる旅』などといった記事をわざわざ掲載している。

 

 こうして李氏がまったく朝日新聞の圧力に屈しなかったため、10日には『李氏、訪日終了。派手な言動(台湾は独立国)、 陰る影響。中国は抑圧的な対応』という見出しで「李氏は過去2回の訪日ではできなかった講演や記者会見を実現し、靖国参拝をするなどこれまでにない派手な言動を見せたが、日中両政府を巻き込む騒ぎにはならなかった。日中関係の改善に加え、李氏の影響力が低下していることも背景にあるようだ」などと、悔し紛れの記事を書いた。

 

これでは、読者が恥かしくなるほど稚拙な敗北宣言だ。北京政府が文句を言わなかったのは、世界中に北京オリンピックボイコット運動が広がる中で、なんとしてでも日本の経済援助が欲しいから今回は文句を控えただけで李氏の影響力低下ということはありえない。

 

そんなに李氏の影響力が無いというのなら、訪日中、ゲシュタポする必要もない。更に、李氏が帰国する際、成田で中国人男性が李氏に対してペットボトルを投げつけた事件を他紙は伝えたにもかかわらず朝日新聞は一行も伝えていない。それにしても李氏、実にあっぱれな訪日であった。

http://www4.diary.ne.jp/user/431247/

 

◇唸声コメント

李登輝氏の話は日本の忘れかけたものを思い出させてくれる。日本の大切な友人である。タマのある政治家だ。権謀術数をめぐらせることよりも直球勝負であることもいい。それが李登輝氏の策なのかもしれないが・・・。

 

中国人にとって李登輝氏は国賊だそうだ。だからペットボトルを投げるのは当たり前のことなのだと。日本人にとって、河野洋平は国賊であるが、ペットボトルは投げない。ただ、早くお辞めいただきたいだけだ。息子もピントが狂っている。早晩、親父の後を継いで行くだろう。以下のニュースではロシアに北方領土を売ろうとしている。

http://datefile.iza.ne.jp/blog/entry/194116/

 

 

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このページは、唸声が2007年6月12日 20:30に書いたブログ記事です。

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