
写真は29000ドルの和解金を勝ち取ったJill Coccaroさん
【USFRONTLINE6/20-胸出して何が悪いの!~NY女性、2.9万ドルで市と和解】
女性が公共の場で胸をはだけても罰せられないニューヨーク市でこのほど、これを知らなかった警官に逮捕された女性が、市から2万9000ドルの和解金を勝ち取った。
ニューヨーク・ポストによると、女性は同市マンハッタン区イーストビレッジに住むアーティスト、フェニックス・フィーリーさん(27、本名ジル・コカーロ)。男女に関係なく路上で胸をはだける行為が合法であるにもかかわらず逮捕され、暴行、精神障害者扱いを受けたとして昨年10月、担当した警官と市を訴えていた。市側は今月4日、非を認めず和解に合意した。
フィーリーさんは、路上でアートショーの宣伝をしていた2005年8月4日未明、つなぎの作業服に風を入れようと上半身のジッパーを下ろして胸をはだけたところを警官に見とがめられ、隠すよう言われた。「女性にも公共の場で上半身裸になる権利がある」ことを伝えながらフィーリーさんが拒否すると、警官に公然わいせつの現行犯で逮捕された。
ニューヨーク州高裁は1992年、男性が公衆の面前で胸を露出することができるなら、同じ行為をした女性を罰することはできないという判決を下している。
03年には弁護士のロン・クービー氏がこの判例を根拠に、同市コニーアイランドの「人魚パレード」にひも状のパンティーとボディ・ペイントといういでたちで参加して逮捕されたモデルを弁護。市から示談金1万ドルを勝ち取った。
逮捕されたフィーリーさんは、起訴しないという検事局の方針を伝えられるまで12時間拘束された。その間、警官に髪をつかまれてパトカーから引きずり出され、病院で精神鑑定を受けさせられた。また警察は破れたつなぎの修繕も拒絶したという。
フィーリーさんは逮捕される前年、ニューヨーク・シティーマラソンに上半身裸で出場したが、警察にはとがめられなかったという。
◇唸声コメント
合法であれば、何をやっても許される?こうした傾向は契約書に書いていなければ、何をやってもOKと同じこと。決していいことではない。訴訟国家米国は病んでいる。
【ABCNews6/18-】
http://abcnews.go.com/TheLaw/wireStory?id=3288698
この女性の隣にいる男性が弁護士
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