写真左は害虫を嗅ぎわけるゴールデンリトリバー「ロス」、右はコナカイガラムシ、ロスの写真は以下より
Golden Retriever Mealy Bug Detectors
http://landofpuregold.wordpress.com/2007/06/14/golden-retriever-mealy-bug-detectors/
【USFRONTLINE6/20-ブドウ害虫対策で犬が登場~ナパバレー農家の救世主となるか】
カリフォルニア・ワインの名産地ナパバレーで、ブドウの害虫のにおいをかぎ分けて被害を最小限に食い止める犬への期待が高まっている。
ウォールストリート・ジャーナルによると、ナパバレーでは現在、コナカイガラムシと呼ばれる小さな白い虫がブドウ農家を苦しめている。繁殖能力が高く、共生関係にあるアリの集団とともに移動することが多いこの虫は、ブドウのつるを食べ、甘い香りのねばねばした排せつ物がブドウの実にカビを生やしてしまう。
1994年に州内で初めて見つかって以来、コナカイガラムシは南カリフォルニアからサンフランシスコを越えてナパ、ソノマ両郡のワイン地帯へと生息地を広げ、ブドウ農家は現在、虫の駆除に年間3000万ドルを費やしている。虫は木の皮や根の下に隠れているため、見つけるのが非常に難しい。そこで、交尾期の雌が発する独特のにおいをかぎ分ける犬を育てて被害を食い止める方法が考えられた。
ラザフォードでホニグ・ブドウ園を経営するマイケル・ホニグさんと地元ブドウ農家は2005年初め、サンタロサの介助犬訓練協会に訓練を依頼した。そしてこのほど、雌のゴールデンリトリーバー「ロス」がブドウ園に放たれた。協会と個人トレイナーが協力して子犬から訓練し、虫のにおいが識別できるまでに育てた10匹きょうだいのうち、最も優秀なのがロスだという。
今のところ、ロスがにおいを感じてほえ立てると、人が虫に食われた部分を切り取って健康な部分を残すというのが精一杯の対策だ。
人間が探す場合、ふんの跡が見つかればその周辺すべてを虫が食い荒らしていることを意味する。現在カリフォルニアでは、3万~4万エーカーのブドウ園が被害に遭っているという。最初の発見以来、コナカイガラムシによる年間被害総額は推定300万~500万ドルにも上る。虫は90年代初頭、イスラエル産のブドウとともに米国に上陸し、急速に広がったとみられる。
◇唸声コメント
「ココ掘れワンワン」とばかり、害虫を匂いで見つけ出す忠犬ロス。トリュフ犬にしたらさぞかし・・・。
もっとハイテクでチェックできないものか?どこかの国であれば、たっぷりと農薬で退治してしまうだろうが。
【cayCompass6/18-Dogs with a nose for mealybugs go to work in Napa】
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