写真左はクエルボ、写真中はテキーラの原料リュウゼツラン、写真右はコーン・トルティーヤ
【USFRONTLINE7/2-テキーラの里がトウモロコシ産地に~エタノール需要増大で】
アルコール度の高い蒸留酒テキーラの産地として知られ、古い蒸留施設が昨年ユネスコの世界遺産に指定されたばかりのメキシコ・ハリスコ州テキーラでは、酒の原料であるリュウゼツラン畑が急速にトウモロコシ畑に変わりつつある。米国でエタノールの需要が高まり、原料のトウモロコシ価格が急騰しているためだ。
クリスチャン・サイエンス・モニターによると、テキーラのリュウゼツラン栽培農家の4分の1が、今の畑を燃やしてトウモロコシ畑に変えたいと考えている。
リュウゼツランに限らず、メキシコ豆、ジャガイモ、米、大麦もトウモロコシ人気に押されている。メキシコの全国トウモロコシ農家連盟によれば、国内トウモロコシ価格は2006年から07年にかけて80%上昇しており、この年末までにはさらに250万トンのトウモロコシが植え付けられる見込みだという。
メキシコ国会は今年4月、メキシコシティ、モンテレー、グアダラハラでガソリンへのエタノール混合を義務付ける法案を可決した。
現在メキシコ北部を中心に、約10件のエタノール工場建設計画がある。米国の110工場に比べれば少ないが、国内トウモロコシ農家の期待は大きい。
北米自由貿易協定(NAFTA)により、批准国ではトウモロコシと豆を輸入する際の関税が来年撤廃されるため、今こそ作物をトウモロコシに切り替える好機と考える農家も多い。一方で、メキシコ人の主食であるコーン・トルティヤの価格が高騰し、年初には一部地域で2倍に値上がりした。そのため5000万人の貧しいメキシコ人からは抗議の声が上がった。
◇唸声コメント
婆ちゃんが言っていた。食べ物を粗末にするとバチが当たるって。ドリフのコントも当時は食べ物を粗末に扱うと非難された。パイ投げなんて、おバカなアメリカ文化だ。フジコ・ヘミングも「お百姓さんが汗水たらして作ったお米を一粒だって残せない。私がご飯をこぼした時はおばあちゃんに納屋に入れられたものよ。いい教育だったわね」と大好きなタバコを燻らせながら答えていた。
これが米国の投機筋の動く戦略だとしたら、米国政府は方向を正すべきである。米国政府もグルだとしたら(きっとそうだろう)最悪だ。この国は救われない。考え方の基本が狂っている。
キリスト教は食べ物を大切にしないのか???
コーン一粒にも七人の神様が宿っているって習わなかったの!失礼、神様は一人だったか?
◇唸声会話集/トロモロコシ畑
アメリカ人「テキーラ作っているのかい」
メキシコ人「ここらじゃ皆そうだけど」
アメリカ人「テキーラじゃ大して儲からないだろ。ここをトウモロコシ畑にしないか」
メキシコ人「チチャ(トウモロコシの酒)じゃ、もっと儲からないよ」
アメリカ人「違うんだ。トウモロコシでバイオ燃料を作れば、今の10倍は儲かるぞ」
メキシコ人「でも、あんたはそんな儲けてどうするんだい?」
アメリカ人「そうだなぁ。メキシコに農場でも買って、のんびりとリュウゼツランでも作るかな?」
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