写真は中国国家予防腐敗局サイトより、ココに書き込みをする
http://yfj.mos.gov.cn/yfj/index.html
【AFP12/20-中国国家予防腐敗局のウェブサイト、苦情殺到でシステムダウン】
中国国家予防腐敗局(National Bureau of Corruption Prevention)のウェブサイトが開設翌日の18日、システムダウンした。汚職のまん延で大量の苦情が寄せられたことが原因とみられる。国営新華社通信(Xinhua news agency)が19日伝えた。
国家予防腐敗局は今年9月に設置されたばかり。ウェブサイトは汚職行為に関する情報を収集するために開設されたが、アクセスが集中していたという。
新華社通信は「ウェブサイトの立ち上げに対する熱狂的な歓迎ぶりは、政府レベルの汚職に対して国民の不満が募っていたことを示している」と報じた。メッセージの多くが国家予防腐敗局の設置について祝福の言葉を伝える内容だったが、同局の役割について疑問を呈するメッセージも同程度あったという。
あるメッセージは「予防局を設置する意味があるのか。検査を受けない権力は汚職につながって当然だ。政治システムが変わらない限り、(腐敗予防に対する)いかなる取り組みもあまり成果を上げないだろう」と厳しい見方を示している。
「何の効果もないだろう。予防局のモラルにも疑問符を付ける必要があるかもしれない。何も期待していない」とのメッセージもある。
ウェブサイトは本名で投稿するよう呼び掛けているが、大半は仮名を使っている。「報復しないで」と書き添えたメッセージもあるという。
新華社通信によると、同局は汚職行為に関する情報を収集、分析するのみで、調査権限は与えられていない。(c)AFP
【人民網12/19-国家腐敗予防局のウェブサイトがオープン】
国家腐敗予防局の公式ウェブサイトがこのほど、正式にオープンした。アドレスはyfj.mos.gov.cn。
腐敗予防局の局長は、同局の主要職責として次の3項目を紹介した。
(1)全国の腐敗防止活動の組織調整、総合計画、政策制定、検査指導を行う。
(2)企業、事業機関、社会団体、仲介機構、その他社会組織の腐敗防止活動の調整、指導を行う。
(3)腐敗防止に関する国際協力や国際援助を行う。(編集AY)
◇唸声コメント
何とも物々しい名称の機関である。国家腐敗予防局であればなるほどであるが、国家予防腐敗局であり、腐敗した局か?などと勝手な妄想を膨らませている。
同局は情報収集と分析が主な仕事であり、簡単に言えば、密告受付機関とでも言うのだろう。この国の密告制度は歴史と伝統があり、単に陰謀だけでなく、正常化にも一役買っている。
今、日本中に吹き荒れている内部告発も密告の一部であるが、この内部告発がなければ、白い恋人達も赤福も何知らぬ顔で売られ続けていただろう。米国公認不正検査士協会の調査によれば、企業犯罪の約40%が内部告発により発覚している。内部監査で分かるのは24%に過ぎない。まして外部監査となると11%と大幅にダウンする。それだけ内部告発は重要な地位を占めているのだ。
システムダウンするほど国家予防腐敗局にアクセスが集中したのは、ある意味で同局の成功とも言えるが、果たして腐敗は一掃できるのか?密告の歴史だけでなく、腐敗の歴史も長い。
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