■唸声ギリシャ/ファイストスの円盤、実はニセモノと米学者が断言

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写真はタイムズ オン ラインに載ったPhaistos Disc(ファイストスの円盤)はニセとの記事/大紀元よりhttp://news.epochtimes.com/gb/8/7/13/n2189400.htm

 

『ファイストスの円盤とは、190873日にクレタ島南岸のファイストス宮殿(もしくは神殿)の内部でイタリア人ルイジ・ペルニエル (Pernier) によって発見された厚さ2.1cm、直径16cmの粘土製の考古学上の遺物である。粘土のひもを渦巻き状に巻いて作ったことが分かっている。紀元前1600年代、宮殿は火災によって被害を受けており、ファイストスの円盤も焼き固められた状態で見つかった。ファイストスの円盤はクレタ島のイクラリオン考古学博物館に収蔵されており、一般にも公開されている。』ウィキペディアより

ニセモノと断定したのは古美術専門家のジェローム・アイゼンバーグ博士で過去にもイタリアへ古美術をニセモノだとして返品したこともある。

 

アイゼンバーグ博士はこのファイストスの円盤が完全に焼成された状態であることに疑問を持った。当時、焼成されたテラコッタはなく、出現するのは千年以上後のことだ。

 

博士は熱ルミネッセンスによる年代測定法を提案したが、ギリシャ当局より拒否されている。ファイストスの円盤に書かれている文字や記号も含めて、ペルニエルによる捏造であるとしている。



写真はイタリア人考古学者ルイジ・ペルニエル氏、1908年にクレタ島でファイストスの円盤を発掘した。

 

さて、謎の円盤の発見から100年が経ったが、アイゼンバーグ博士の主張が事実であれば、世界中でこの円盤を解読してきた研究者の努力は水泡に帰す。また、ギリシャも大恥をかくことになる。ことの顛末が楽しみである。

 

熱ルミネッセンスについて

『ルミネッセンスによる年代測定では,鉱物中に存在する“長寿命の”ドナー準位を利用する。試料が古くなるほど自然放射線を吸収していた時間が長くなるので,“長寿命の”ドナー準位に捕獲される電子数は多くなる。 即ち古い試料の方が加熱による発光(熱ルミネッセンス)が強いということになる。』-みさきの世界/ルミネッセンス年代測定法 概説より抜粋-

http://members.jcom.home.ne.jp/newtype/misaki/ac03/3-1.html


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このページは、唸声が2008年7月14日 07:00に書いたブログ記事です。

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