写真は海賊を撃退するために火炎瓶を即製、何故か缶ビールまである/BBC中文版より
http://news.bbc.co.uk/chinese/trad/hi/newsid_7790000/newsid_7792800/7792841.stm
12/17午後、ソマリア沖アデン湾を航行中の中国貨物船「振華四号」が海賊に襲われたが、撃退した様子を12/19、BBCのインタビューに応えている。
振華四号の彭維源船長はインタビューで以下のように話している。
『12/17水曜日の午前、二隻のモーターボートに乗った9名の海賊が当船に乗船を試みた。我々の船には27名の船員がいて、海賊に「来るな、アッチに行け」と叫ぶが、海賊達は銃を乱射し、船首に回り、船に寄せてくる。
我々も海賊のボートを振り払おうとするが、モーターボートのスピードは速く、我々の船では逃げ切れない。ついに海賊はアルミ製のはしごをかけて、乗り込んでくる。
船員達は即席で作った火炎瓶を投げて、船上で応戦、海賊は船上に火炎瓶がたくさんあるのを見て退く。その後、海賊は対戦車用ロケットランチャーを構え、自動小銃を気の狂ったように我々に向け掃射した。
船員は火炎瓶と煙霧弾(smoke grenade)で応戦した。記事には煙霧弾とあるが、信号弾ではなかろうか?海賊の一人に命中した模様。
多国籍軍のヘリが救援に来たのが4時間後、海賊は撤退を決めたが、船上はビール瓶のかけらだらけで裸足の海賊は靴とモーターボートのガソリンを要求してきた。』
映画「ダイハード」で裸足のブルース・ウィリスに対して、ガラスを撃ち、床をガラスの破片だらけにした相手の攻撃を思い出した。
裸足の海賊には、ガラスの破片が有効だ。今回は戦場のピアニストならぬ、船上のガラス破片が海賊を阻止したと言える。何かのヒントになるかもしれない。ただ、次の攻撃には靴を履いてくるだろう。
中国が海賊対策に軍艦を出すようだ。日本の某党首の大好きな国連決議で堂々の派遣、この派遣が尖閣諸島の手慣らしにならないことを祈るのみである。
日本もモタモタしていないで、国益を守れ!海上自衛隊の派遣が、領海侵犯への抑止力となることも忘れてはならない。
以下の新華社で、裸足で甲板にいる武装した海賊を見ることができる↓
http://news.xinhuanet.com/world/2008-12/20/content_10530380_2.htm
【サーチナ12/18-ソマリア沖で海賊が中国船を襲撃、4時間後に撃退】
18日付中国新聞社電によると、中国船籍の貨物船「振華4」が17日午後、ソマリア沖合いのアデン湾を航行中に海賊に襲われた。船員30人は船室に閉じこもり抵抗。通報を受けたマレーシア軍の武装ヘリコプターが約3時間半後に現場に到着し、海賊を攻撃。海賊は逃走した。船員2人が軽傷を負った。
振華4は中国交通建設集団に所属する6万トンクラスの大型貨物船。スーダンで荷物を降ろし、帰国の途中だった。襲われたのは日本時間の17日午後1時40分ごろ。海賊は重火器を持っていたが、船員は消火用の放水や手製の火炎びんで抵抗。船室に閉じこもり、海賊と対峙した。
連絡を受けた中国海上捜索救助センターは、マレーシア海賊防衛センターに通報し、国際部隊による救援を要請。一方、中国交通部は安全が確保を前提に、できるかぎり時間を引き伸ばすよう振華4に指示した。
マレーシア軍の武装ヘリコプター1機が到着したのは午後4時15分ごろ。海賊に対する攻撃を実施した。その後、追加の武装ヘリコプター2機と艦艇1隻も到着。海賊は午後5時45分ごろ、振華4から逃走した。
なお中国外交部によると、11月14日にソマリア沖で海賊に襲われた中国の漁船「天祐8号」について、中国はソマリア暫定政府と協力して船員解放を目指している。同船には、中国人16人、日本人1人、フィリピン人3人、ベトナム人4人の計24人が乗り組んでいた。16日現在、ソマリア沖合いで海賊に乗っ取られた船は計19隻で、船員約400人が行方不明になっている。(編集担当:如月隼人)
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