写真は真相を発表する雲南省昆明市検察院、劉小凱副検察長/監獄網より
http://www.chinajianyu.cn/html/jianyuxinwen/gn/2009/0301/1565.html
違法伐採で収監後、10日目(2/8)で亡くなった李喬明(リー・チャオミン)受刑囚24歳、警察の発表では「躱猫猫(目隠し鬼)」で遊んでいたところ、壁に頭をぶつけて脳挫傷を起こし死んだとされた。
躱猫猫<ドゥォマォマォ>とは「鬼さん、こちら、手の鳴る方へ~」で日本でもお馴染み、こんな遊びで壁に激突する筈がない。
当然ながら、中国内でもこんなバカな説明が納得される訳もなく、ネットで大騒ぎとなり、刑務所のある雲南省晋寧県政府はハッキングまでされてしまった。
真相は読者の皆さんが考えている通り、看守による殴打が原因であった。それを隠すために、躱猫猫の所為にし、死因隠しの最新流行語となった。
これ以前には、「打醤油(醤油を買う)」-わいせつ画像流失問題で通行人が意見を求められたところ、「オレには関係ない。オレは醤油を買い(打醤油)に来ただけだ」と答え、これがネットでバカ受けし、「(言いたいことがあっても)そんなの関係ない」という場合に使っている。政治的な問題について言論の自由のないお国柄をよく表している。
もう一つ「俯卧撑(腕立て伏せ)」-レイプではなく、腕立て伏せだったと警察が発表したことでも記憶に新しい。
警察自体を中国国民が信用していない。これだけデタラメなことをやっていれば、犯罪抑止力にならないのだろうか?「悪いことをすると刑務所に入れられて、躱猫猫で殺されてしまうよ」と若い母親は子供に言い聞かせているかも・・・。
【RecordChina3/1-鬼ごっこで死亡?疑惑の政府発表をネットユーザーが調査―雲南省】
2009年2月、雲南省共産党委員会宣伝部、公安庁、政法委員会、省検察院は共同で、刑務所での「鬼ごっご死亡事件」調査グループを設立した。同グループにはインターネットユーザーも加えられ、公正な調査が実施されるという。2月20日、BBC放送中国語サイトが伝えた。
「鬼ごっご死亡事件」が発生したのは2月8日のこと。森林の違法伐採により刑務所に収監されていた雲南省在住の李喬明(リー・チャオミン)さんは頭を負傷して入院、12日に死亡した。警察発表によると、李さんは運動時間中に他の囚人達と鬼ごっごをしていたところ転び、壁と門の角に頭をぶつけ重度の脳挫傷となったという。
しかしこの説明はあまりに無理があるとネット掲示板などで話題となった。ネットには「命を大事に!鬼ごっごをやめよう」などと皮肉った書き込みも現れているほか、各メディアは事件に関する報道を続けている。このたび雲南省政府は真相が隠蔽されていないことを明らかにするために調査団を結成、ネットユーザーからも参加者を募ると発表した。すでに510人の応募があり、調査員が選ばれることとなった。単なるパフォーマンスに過ぎないとの批判もある一方で、一般市民が事件の調査に加わることになった意義を高く評価する意見もある。(翻訳・編集/KT)
http://www.recordchina.co.jp/group/g29034.html
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