写真は靖国神社の標本木のつぼみ、2009/3/19 13時、唸声撮影
人気のない昼時の境内は静かであり、百年に一度と大騒ぎしている詐欺的経済混乱もここにはなく、まさに静謐としている。
標本木のそばでは数名の人が写真を撮っていた。お参りはしたんだろうか?と素朴な疑問が頭をもたげる。テレビ局も標本木故に毎日放送をしている。そわそわしているのはテレビ局や花見客だけではない。英霊もまた、そわそわしているのである。どうか、参拝をしてから桜をめでて貰いたいもの。
拝殿に置かれていた明治天皇の御製/花/明治三十八年
近からば わが庭ざくら 北支那の
たむろに折りて やらましものを
明治三十八年三月十日は激戦であった奉天会戦で大日本帝国陸軍は奉天を占領しており、後の陸軍記念日となった。その後三月十六日、さらに北部の鉄嶺を占領している。但し、これで日露戦争は終結せず、同年五月二十七日の日本海海戦を待つことになる。天皇陛下は四月に詠まれたのであろうか?
庭桜はバラ科の低木で八重咲き、原産は中国北部、この歌は「わが庭の桜」を歌ったものなのであろう。
唸声も一句捻ってみた。
----先鋒の つぼみ色濃き さくらかな----唸声
今にも咲きそうだ。
こちらも標本木のつぼみ、2009/3/19 13時、唸声撮影
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