写真は発電状況をチェックする養豚場の労働者/南方都市報より
http://press.idoican.com.cn/detail/articles/20090513404ZA051/
【広東省珠海市】広州日報によると6月10日、珠海市初の重点養豚場として、平沙万興牧畜有限会社の養豚場が承認され、セレモニーが催された。同時に豚糞によるメタンガス発電プロジェクトも完了し、発電を開始した。こちらも珠海市では初めてである。
このプロジェクトは国家重点メタンガス建設工事プロジェクトに組み入れられている。現在、この養豚所では豚糞を利用して毎日8時間発電が可能であり、この電気は養豚場の照明・保温・冷房・水のくみ上げに利用し、養豚場全体で毎年10万元近くの電気代を節約することが可能となる。養豚場の電気代の60%を豚糞発電で補う計算だ。
豚糞は水分が多く、メタンなどの発酵ガスを発生させやすい。また腐食性ガス成分は少ないためボイラーも傷めずに発電が可能である。天然ガスと同等に考えても良い。発酵残渣は肥料としても使える。尚、汚水処理、メタンガスの製造技術、豚糞による有機肥料の製造等の技術面は日本が指導していると思われるが、その点については一切書かれていない。
いずれにしても、河へ垂れ流しにしていたことを考えると素晴らしい。もっと力を入れてもらいたい。国全体が代替エネルギーに向かえば、石油の価格も安定するだろう。メタンハイドレードなど、メタンはエネルギーの救世主かも?
一つ心配なのが、この発電システムのメンテナンスである。いくら腐食性が少ないとは言え、発酵残滓には腐食性物質が残っている。メンテナンスをさぼれば、豚糞発電のメタンガスが爆発なんてことも・・・。これはかなり臭そうだ!
メモ
メタンガスは中国語で沼气、日本でも今は使われていないが沼気(しょうき)と言う。たぶん明治期の和製漢語であろう。尚、メタンガスは無色無臭である。
「雨傘」とかけて
「豚糞(とんぷん)」と解く、その心は
「ウサン臭い」
<雨傘は音読みでは「ウサン」、韓国語も「ウサン」、中国語は「ユィサン」>
元ネタ↓広州日報6/11-猪粪发电每年省电费十万元
http://gzdaily.dayoo.com/html/2009-06/11/content_597243.htm
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