写真は香港大塚製薬のサイトより、正規品「オロナインH軟膏」の見分け方/2009/11/16
http://www.otsuka.hk/html/tch/news_details.asp?nid=76
① 中国語の正規品には「娥羅納英H軟膏」と書かれている。
② 正規品の箱には「大塚」の文字のホログラム商標がある。
③ 正規品の箱には、衛生署の登録番号「HK-15320」が表記されている。
【香港】大塚製薬の「オロナインH軟膏」の類似品が大量に出回っている。多くは地元の薬屋で売られているが、「大塚製薬」やオロナインH軟膏の中国語の商品名「娥羅納英H軟膏」を使用していないために摘発は難しい。類似品は薬効も疑わしく、また皮膚炎を起こす可能性もあるとして、香港大塚製薬は新聞広告や自社サイトを通じて、消費者へ注意を喚起している。
②のホログラムなんて気休めに過ぎない。すぐに同じものを作ってしまう。皮膚炎を起こせば別だが、使用されている薬剤が同じであるなら、特に気にせずに使うようだ。頭だけでなく体もコピー慣れしているのである。
正露丸のように何種類も類似品があるが、例として以下のものが、香港の掲示板にあったのでご紹介しよう。
forum.baby-kingdom.com/thread-2197332-1-1.html 親子王国より
「オロナインH軟膏」ならぬ「Okoramin=オコラミンH2O軟膏」、会社名も「日本櫻の菊株式会社」と知っている日本語を並べたような会社名、ちなみに「の」の字は日本語風にするための文字であり、模倣品にはよく使用される。
価格の52香港ドル≒590円であるが、正規品100gは80~88香港ドル≒910~1000円が市場価格であり、30香港ドル≒340円ほど安い。(日本では628円<セイジョー価格>)
効能も笑える。「しもやけ」の「しもや」はかわいいものの、「そしてやっぱり、効能の万能性に驚いた。ほんとかなぁ」明治・大正期のインチキ薬のようなコピーだ。「ほんとかなぁ」とは、このコピーを作った者が自問自答しているのかもしれない。
マカオでも類似品が出回っているようだ。
こんなのもあるぞ!
Flickr/真假娥羅納英 H 軟膏瓶蓋より
http://www.flickr.com/photos/connieho/327957800/
「スキソてう」???「スキンこう」としたかったのかな???それとも「スキンケア」?見えなくもないけど・・・
オロナイン物語↓大塚製薬サイト
http://www.otsuka.co.jp/product/campaign/oronain/history/
Oronite Chemical Companyの開発した殺菌消毒剤を徳島大学の3人の教授に製品開発を依頼し、軟膏化したのが、オロナインの始まりだ。Oroniteのtをnに変えると、Oronineの出来上がり。
「Okoramin」をあまり怒れない・・・。ちなみに、Oroniteはスペイン語で「原油」を意味する「黒い黄金」=Oro negroに由来。Oro は「黄金」の意味、するとオロナインは「九つの黄金」という意味かな?
偽ミルクでは死刑になったが偽オロナインでは たいした刑にはならないだろう。でも、皮膚の爛れた市民が続出したら…?
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