写真は檻に入れられた二匹の供血犬、雪雪(xuě xuě) と社保(shè bǎo)/BackChina2010/1/14より、社保とは社会保障のことでなんとも皮肉な名前をつけている。
http://news.backchina.com/2010/1/14/gb2312_72427.html
【四川省成都市】1月11日、中国のネットに≪供血狗!华西动物医院,一面是天使,一面是魔鬼!=供血犬!華西動物病院、表は天使で裏は悪魔≫と題する投稿でネットが騒がれている。
「狭い折に入れられ、毎日、血を抜かれ、1日に5分の散歩だけ、存在理由は輸血をするために生きていること」
毎日、血を抜いたら、犬の血も黄色くなってしまうだろう。これは大げさだと思うが、生きた熊を狭い檻に入れ、生体胆嚢に管を入れ、胆汁を毎日搾り取っている国だけに、やりかねないが・・・。
尚、この二匹の供血犬の副業として、病院の夜警の任務も与えられていると言う。
書き込みは、「二匹の犬がかわいそうだ。助けたい。話ができればどうなのか?人間に抵抗もできない。すべてはお金の為だ。一袋で200元。どこの病院でも同じことをしている。テレビで隠し撮りをして実態を暴いてほしい。」と供血犬を哀れむ声が多い。
「病院に来た傷ついた犬を救うために、供血犬から血を抜き、その供血犬は死に、傷ついた犬が助かると言う場面に遭遇した」とも書いている。
(主人が)お金を持っているペット犬は助かり、病院にいる供血犬が死ぬ。犬の生死も人間社会と全く同じだ。
病院にいる犬はどこから来たのだろうか?現在、中国では狂犬病予防対策で野犬狩りを行っている。つまり、供血犬候補はたくさんいるのだ。もちろん、病気持ちはダメだが。
野犬狩りで捕まったペット犬も賄賂を積めば助かるが、捕まったが最後、ほとんどは数日内に処分されてしまう。手を尽くして助けたペット犬も恐怖でおかしくなってしまうのが、現実である。
ちなみに犬には13種類の血液型があるが、臨床の場では、DEA1.1が陽性(+)なのか陰性(-)なのかを確認し、クロスマッチ試験で判定すれば、急性溶血反応は避けることができ、安全に輸血が行えるとされている。つまり、二匹の供血犬でもことは足りる訳である。
日本でも動物病院が定期的に供血犬から血を抜いていると聞く。但し、最低でも1ヶ月以上は採血間隔を空けるようだ。病院で供血犬を飼うケース、動物訓練所に供血犬を預けるケース、また、献血を呼びかけるケースもある。
日本動物高度医療センター、献血のお願い2010/1/1↓
http://www.jarmec.jp/pdf/bloodbank.pdf
華西動物病院↓中国語
小沢書記長に日本人は血を抜かれないようにしなければならない。
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