上記サイトは国際赤十字社・赤新月社連盟による2010年版「世界災害報告」
http://www.ifrc.org/publicat/wdr2010/index.asp?navid=09_03
同サイトの写真の部分をクリックすると章別に現れ、章単位でダウンロード可能
同世界災害報告によると、2000年から2008年まで1年あたり平均して50184人が災害により亡くなっている。また、同期間1年あたり平均して9900万人が洪水の被害に遭っている。
【IZA9/22-都市化で25億人が危険な状態に 国際赤十字】
国際赤十字社・赤新月社連盟(本部・ジュネーブ)は21日、低、中所得国で急激な都市化が進みスラムなどの人口が増加する一方、災害や衛生対策が進んでおらず、こうした国の都市住民25億人以上が危険な状態に置かれているとする2010年版「世界災害報告」を発表した。
ケニアの首都ナイロビで記者会見したゲレタ事務総長は「(各地で)都市人口が地方人口を上回っているのに、世界は変化に対応できていない」と指摘。報告は各国政府や援助団体に対し、適切な都市政策策定や都市の環境改善を急ぐよう求めた。
またハイチ大地震に比べチリ大地震の死者数が大幅に少ないことを挙げ、行政当局のしっかりした統治が災害被害の軽減に重要とした。(共同)
都市に住む34億95百万人のうち、低・中所得者の25億7千万人は、急激な都市化・貧弱な地方行政・人口増加・貧弱な衛生対策・都市での暴力増加により、危険にさらされている。20年後の2030年には、都市人口は49億65百万人に増加、地方人口34億26百万人(2010年は34億12百万人)と変わらない。また、現在スラム街に住む10億人は2020年には14億人へと増加が予測されている。
尚、同報告書の39頁にはミュンヘン再保険会社による大都市(人口200万人以上)リスクが載っている。2004年版で既にご覧になった方も多いかと思うが、リスク度710のダントツ一位は東京である。これは保険屋が金に換算した保険リスクである。戦争は一般保険では免責であり、戦争による災害は考慮されていない。これを加えれば、大都市リスクは変化する。
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