写真は握手をする英国キャメロン首相と胡錦濤国家主席/BackChinaより
http://news.backchina.com/viewnews-113793-gb2312.html
キャメロン首相の襟のバッジにご注目、英国では、毎年11月11日に近い日曜日をリメンバランス・デー(戦没者追悼記念日)として、赤い芥子の花が追悼のシンボルとなっている。
写真は襟元の拡大と芥子の花バッジ
【北京】11月10日、43名の訪中ビジネス団とともに中国入りしているキャメロン首相は、北京大学で講演を行った。為替については触れたが、ノーベル平和賞については言及していない。大半が経済に関することであった。事前に温家宝首相からノーベル平和賞について釘を刺されていたことも影響していると見られる。
北京大学の学生からの質問で、「外国の指導者が中国を訪問する時は、必ずと言っていいほど民主的な問題について説教をするが、何のためか?」これにキャメロン首相は「説教ではありません。講演です。」と答え、「あなたは中国から何を習うつもりですか?」との質問には、「中国からオリンピックをどのようにうまく運営するかを学びたい」と答えている。先の質問とあわせ、ジョークに長けている英国人らしい答えである。唸声にはブラックジョークにしか聞こえないが・・・。
ノーベル平和賞は譲歩し、人権問題は触れず、金儲けに専念したと言えよう。但し、英国人が襟に付けている「芥子の花」バッジは、中国人にとって不快であるばかりか、アヘン戦争を思い出させる象徴であった。
中国人官吏が、「芥子の花」バッジを外すように依頼をしたが、キャメロン首相は断固拒否、英国人の意地を見せた。
「芥子の花」を身に付けることは1921年から続けられている第1次大戦での英国の戦死者90万人に対する哀悼の意を示す習慣。
戦死者に対する敬意は、人権や金儲けとは次元が違う。これを失った国は、誰もその国を守ろうとせず国は滅びる。
「芥子の花」が気に食わないから外せと言われることは、「靖国神社」が気に食わないから、参拝するなと言うのと全く同じである。キャメロン首相は外さず、日本の首相は行かず。カン首相には期待など全くしていないが、中国に言われて止めることは、百害あって一利なしと言いたい。
中国はカン首相に靖国に行くなと言いもしない。まるで芥子粒のように軽く見られている。
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