写真の切手はシンハラ語でスリランカ国歌を作詞したAnanda Samarakoon氏/ネットより
以下はシンハラ語によるスリランカ国歌
http://www.youtube.com/watch?v=JslPiA9mPls&feature=related
【IZA12/13-タミル語の国歌を廃止 スリランカ紙報道】
スリランカ英字紙サンデー・タイムズ(電子版)は12日、同国の公用語であるシンハラ語とタミル語で歌われている国歌について、公式な場ではシンハラ語の国歌のみを演奏することを政府が閣議決定したと報じた。
同国では、74%を占めるシンハラ人が多数派なのに対し18%のタミル人は少数派。政府軍は昨年、タミル人の反政府武装組織タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)との25年以上にわたる内戦に勝利し、同国社会ではシンハラ人優位主義が色濃くなっている。
マヒンダ・ラジャパクセ大統領は、一つの国としてスリランカを考える時に国歌は二つ要らないとし、かつて、シリマボ・バンダラナイケ首相(世界初の女性首相)がスリランカ北部でタミル語で歌われた国歌の最中に歩いていたことを例に挙げている。つまり、国歌と分からず、立ち止まることも忘れて歩いていたと言うこと。
日教組教育で国歌・国旗をないがしろにされた世代には分からないかもしれないが、国歌斉唱時・国旗掲揚時は、椅子に座っていても起立する。歩いているものがいれば、立ち止まり頭を下げて敬意を表すのが当たり前なのだ。どこの国でも同じ、皆、胸に手を当てている。恥をかかないように気をつけて!
ただ、一つの国であっても公用語は憲法でシンハラ語とタミル語と定められている。アジアではシンハラ語は1500万人が使っているが、タミル語は7400万人が使用している。映画「踊るマハラジャ」はタミル語であり、タミル語の文化圏も広い。
タミル語による国歌はメロディーも同じでシンハラ語を忠実に翻訳したものだとしている。厳密には、二つの国歌ではなく、シンハラバージョンとタミルバージョンと見るべきであり、無理に一つにまとめる必要もないであろう。
ちなみにインドの国歌はベンガル語でラビンドラナート・タゴールの作詞によるもの。彼はバングラディシュの国歌もベンガル語で作詞している。
我々日本人には、理解の出来ない領域であるが、言葉は文化であり、文化は言葉である。チベットのように言葉を奪われるのは文化の破壊でもある。
マヒンダ・ラジャパクセ大統領は中国との結びつきを強くして、スリランカの港を中国に開発させ、いずれ中国の軍港にもなる可能性も高い。中国のやり方を研究している筈だ。スリランカの公用語からタミル語がなくなり、中国語が入るのか。利用したつもりが取り込まれるぞ!
おまけ
タゴール氏の写真、ボース一家と中村屋創業者相馬夫妻と↓
http://www.nakamuraya.co.jp/100/showa/s_1927_05.htm
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