写真は3000マイクログラム/kgのアクリルアミドが検出された「珍珍」のポテトチップス/BackChinaより
http://news.backchina.com/viewnews-119140-gb2312.html
写真はアクリルアミドの検出されなかった「明輝」の印尼虾片=インドネシア海老セン、キャッサバ澱粉で作られている。当然ながら、海老も入っているだろう?
12月15日、香港消費者委員会は90種類の油で揚げたスナックを調査し、89種のスナックにアクリルアミドが含まれていることを発表した。アクリルアミドは発がん物質であり、一番多かったのは、「珍珍」のポテトチップスで3000マイクログラムも含まれていた。
アクリルアミドの含まれていなかったのは「明輝」の印尼虾片だけであり、今後人気が出ると思われる。
ファーストフード店のフライドポテトには15マイクログラムから890マイクログラム、クッキーやパイには32マイクログラムから2100マイクログラムのアクリルアミドが含まれていた。シリアルには29~460マイクログラムと低かった。
メーカーでは規定に合致していると言い、取材を拒否している。
日本でも平成16年~平成17年農林水産省アクリルアミド含有実態調査によると、ポテトスナックには1200マイクログラム、フライドポテトには380マイクログラムが含まれていた。
中国人の朝食べる「油条」にも当然ながらアクリルアミドは含まれている。
アクリルアミドができる主な原因は、原材料に含まれているあるアスパラギンとブドウ糖などが、揚げる、焼く、焙るなどの高温での加熱(120℃以上)により化学反応を起こすためと考えられている。
生のジャガイモを低温(2℃~4℃)保存して素揚げにすると通常の10倍以上のアクリルアミドが生成されるので、低温保存は避けたい。ただ、肉じゃがや蒸し物にする場合はアクリルアミドは生成されない。
アクリルアミド自体は、毒物及び劇物取締法上の劇物に指定されており、神経毒性・肝毒性を有し、皮膚からも吸収されるため、取扱いには注意を必要とする。発がん性も認められ、PRTR法の第一種指定物質となっている。
但し、日本でも食品中のアクリルアミドについての基準値は決められていない。香港でも同じ。世界中で食品中のアクリルアミドの基準値を設けているところはないと言われている。要するに揚げ物は全てにアクリルアミドが含まれるので、人間の食生活を大きく変えることになるから。
ちなみに飲料水に関しては、EUでは0.1マイクログラム/リットル以下が基準値となっており、WHOではアクリルアミドが0.5マイクログラム/リットル以下を推奨している。日本には基準はない。
アクリルアミドの話が出ると必ず攻撃されるのがマックフライポテト、デブとガンの象徴とされている。
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