上記は日刊京畿より、写真はテレビ放映されたもの、書かれている文字は「長官3名処刑、平壌は粛清中」、写真のキャプチャーには、「北朝鮮が金正恩への権力世襲を進行している最中で、長官3人が処刑されるなど平壌に粛清風が吹いていると分かった。 写真は放送画面キャプチャー.」とある。
http://www.ilgankg.co.kr/news/articleView.html?idxno=127034
ここで言う三人とは、昨年4月に処刑された朴南基・元計画財政部長と昨年6月に処刑された金容三・元鉄道相、文一峰・元財政相の三名、朴と文はデノミ改革失敗、金はスパイ容疑である。
この他にも軍需工場と軍事経済を担当する第2経済委員会の幹部20名が、横領容疑で粛清された。これは軍部の実力者が息子への世襲の障害になるために金正日が芽を摘んだという分析をしている。
しかし、2004年の龍川での列車爆発事故のスパイ容疑とは時間がかかりすぎている。金元鉄道相は2008年まで務めている。
この列車事故の後で、起爆装置に携帯電話が使われたとして金正日は、携帯電話を全面禁止にしている。相当怖かったのではないか?ここまで金正日を怖がらせた事件はない。つまり、少しでも怪しければ、すぐに処刑する筈である。
それにしても、昨年の処刑を今頃になってリークするのは何故か?要するに世襲が順調であることを、南に知らせたかったと言うことなのだろう。
【IZA4/4-北朝鮮で粛清の嵐…閣僚を相次いで処刑】
【ソウル=加藤達也】4日付の韓国紙、朝鮮日報は、北朝鮮で昨年6月、金容三・前鉄道相と文一峰・元財政相が相次いで処刑されたと報じた。金前鉄道相はスパイ罪、文元財政相は2009年11月に実施されたデノミネーション(貨幣単位の変更)の失敗の責任を問われたという。
北朝鮮の事情に詳しい筋は同紙に「金正恩氏への権力世襲とデノミ失敗が重なったため、平壌では昨年の初めから粛清の嵐が吹き荒れている」と指摘。粛清の目的について「権力世襲の邪魔になる人々を金正日総書記が抹殺しているらしい」と話している。
処刑された金前鉄道相は在任中の04年4月、訪中を終えて帰国する金総書記が乗った列車が北朝鮮の平安北道・竜川でねらわれた爆発事故で、極秘事項である列車の通過時刻を外部へ漏らした疑い。文元財政相は実務上はデノミには関与していなかったが、増大した住民の不満を抑制するため処刑されたという。
同紙はまた、軍需工業省や軍需経済を担当する第2経済委員会傘下の約20人も、兵器の輸出代金を横領した疑いで秘密警察である国家安全保衛部に摘発されたとしている。
韓国政府関係者は粛清の情報に関し、金前鉄道相については「事実」とし、文前財政相については「確認をしている」と述べているという。
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