写真は割れる前の<宋代哥窯瓷器>/BackChinaより
http://news.backchina.com/viewnews-153196-gb2312.html
7月4日、北京の故宮博物院で女性研究員が分析機の操作を誤り、宋代の国宝級の皿を割ってしまったことが、ミニブログで暴露され、故宮博物院が31日になって公表した。
この皿は、「哥窯青釉葵瓣口盘」、高4.1cm,口径20.2cm,足径7.5cm、中国紙には推定2000万元≒2億43百万円の価値があると言われている。哥窯は宋代五大名窯(官、哥、汝、定、釣)の一つ、未だにその窯跡すら発見されておらず、「幻の陶磁器」と呼ばれる貴重品である。
中国では、法律で一級文化財に突発事故が発生した場合、2時間以内に省、自治区、直轄市人民政府文化財行政部門、国家文化財局に報告することになっている。これも怠っていた。
検査機は米国EDAX社のエネルギー分散型X線分析装置で7~8台を中国で購入している。
女性研究員は2005年より同分析をしており、既に50件の文化財を調査したベテランの中級技術職員である。
【IZA8/1-サイトで暴露…中国国宝級の皿割れる】
中国北京市の故宮博物院で、一級文物(日本の国宝に相当)に指定されている宋代(960~1279年)の皿が誤って割れ、6片のかけらになった。1日の新華社電が伝えた。
この事故は7月30日に短文投稿サイト「ツイッター」の中国版「微博(ウェイボ)」で暴露され、博物院は31日になって公表した。隠蔽を図ったのではないかとの疑惑が浮上している。
皿は高さ約4センチ、直径約20センチの「哥窯(かよう)」と呼ばれる青磁で、表面の「貫入」と呼ばれる上薬の細かいひびが特徴。博物院の説明によると、女性研究員が4日、科学的な分析をするための機器で調べていたところ、操作ミスで皿に圧力が加わり、割れてしまったという。
博物院では5月、展示されていた西洋式化粧箱が盗まれる事件もあり、重要文化財の管理のずさんさにも批判が集まりそうだ。博物院の幹部は「皿の修復は可能だ」と強調している。(共同)
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