▼唸声の気になる写真/医療ミスへの報復?患者が名女医を17回もメッタ刺し!

| コメント(0) | トラックバック(0)

写真左が刺された女医徐文主任、右が犯人の元教師王宝洛/紅桃網より、女医は重傷

http://q.aceona.com/topics_999000001284264946824919/celebrity_999000001316585895075367.shtml

 

単なる医療ミスに対する報復ではなさそうである。犯人の王宝洛は元教師であり、2006年に北京同仁病院で咽頭癌と診断され、多額の金を積んで名医の徐文女医に手術を依頼した。ところが、手術後、声が出なくなり、教師もできなくなった。2008年に王宝洛は訴訟した。ところが、裁判所は一度の審理も行わず、犯行当日も弁護士を通じて法廷審理を行うように催促したが、開廷日時の答えも出ず、凶行に及んだ。

 

国民と医師、国民と警察、国民と司法、国民と政治、この信頼関係が無くなっている中国ならではの犯罪とも言えよう。全てが金で動く拝金主義に道徳など存在しない。

 

同病院の名前は「同仁病院」であるが、差別なくすべてに平等にとの名前はどうなっているのであろうか?中国では、前金でなければ、診察すらしてくれない。ところが、共産党員は無料と聞く。党員でなければ、人でなし。

 

事件の詳細は以下の大紀元日本より

【大紀元日本9/24-医療ミスへの報復 北京市の名女医、メッタ刺しで重体 ネットでは犯人への同情も】

 北京市の名門・同仁病院でこのほど、患者が医者をメッタ刺しにし重傷を負わせる事件が発生した。犯人は逮捕されたが、同病院では今週、多くの医者がストライキを行い、安全な医療環境を求めた。

 

 同事件は、中国国内で大きな反響を引き起こしている。ただ、インターネット上の書き込みは犯人を支持する内容が多い。中国国内情報サイト「財新ネット」の報道は、事件が発生するまでの経緯を詳細に分析し、中国の法律、医療の問題点を指摘した。

 

 犯人の名前は王宝洛、元教師。5年前に同病院で早期の咽頭ガンと診断され、その後、彼は多額の謝礼金をつぎ込んで、同病院の名医・徐文氏に治療を託したという。

 

 王容疑者のミニブログの書き込みによれば、徐文氏は当初彼に対して、簡単な顕微鏡手術でガン細胞を完全切除できると説明していた。財新ネットの報道によると、同病院の耳鼻咽喉科の責任者も公に、この種の手術は「傷口が小さく、出血もない。手術後数日で退院できる」と説明していた。

 

 2006年10月19日、手術が行われた。しかし成功しなかった。王容疑者は術後、症状が急激に悪化して声を発せなくなった。手術ミスによってガン細胞が拡散したと主張する王容疑者に対して、病院側は手術前に想定されるリスクを十分に説明したと反論しており、双方は完全に対立した。

 

 3年前、王容疑者は訴訟を起こした。一方、裁判所は本件について、一度も法廷審理を行わず、そのような状況の中、王容疑者は15日同病院を訪れ、刃物で徐文氏を17回刺したという。

 

 この事件について、中国国内総合情報サイト「財新ネット」は次のように詳しく報道・分析した。

 

 「医者を切りつける。これは明らかに違法で非難されるべき行為である。しかし、この行為に至るまでの3年間、和解不可能となった双方の医療訴訟において、法律はなぜ機能しなかったのか。この事件は、当事者の医者と患者の両方にとって悲劇である。悲劇の根源はこの2人にあるのではなく、歪んだ医療体制と不備な法律システムにある」

 

 「法治の角度からみると、医者に同情し、医者の保護を呼びかけるのは正しい。……理論上、いかなる手術でも予想外の状況になるかもしれない。もし、予期せぬことが発生するたびに報復されるならば、この職業はあまりにも危険すぎる。医者が萎縮して、堂々と医療行為ができなくなれば、最終的に損するのはやはり全体の民衆である」

 

 「しかし、患者の角度からもみてみよう。王宝洛が犯行に及ぶまでの遭遇も、もちろんとても同情されるべきだ。いまでは医療業界では暗黙のルールだが、王宝洛は人脈と大金を駆使して、やっと国外留学経験のある名医・徐文氏に治療を依頼できた。……しかし、手術は成功しなかった。紆余曲折を経て、最終的に彼は声を発することができなくなり、教師としての人生が幕を閉じた。障害者になった彼の苦しみは想像し難いものであろう」

 

 「王宝洛は徐文氏は手術ミスしたと認識している。彼にはもちろんこのように疑う権利がある。しかし、この種の疑いを解明するには、医者と患者の間の十分なコミュニケーションが重要不可欠。もし、それが不可能であれば、法律はこの種の対立を解決する最後の手段になる。……しかし中国では法律が医者と患者の対立に対して、本来発揮すべき役割を果たしていないのは明らかだ」

 

 「本訴訟案は北京市朝陽区裁判所から東城区裁判所に移されたが、3年の歳月が経っても、一度も法廷審理が行われていない。……調べて分かったことだが、王宝洛は犯行当日、代理弁護士を通して、裁判所に早急に法廷審理するよう促した。しかし、それに対応した裁判官は依然として、開廷の日時について答えを出さなかった」

 

 近年、中国では医者と患者の間に信頼感が欠けており、衝突事件が多発している。財新ネットの統計によると、報道されたものだけでも今年すでに9件発生している。

 

 8月16日、広東省東莞市の長安病院で医者と患者の衝突事件が発生し、医者1人が死亡、1人が重傷を負った。また、1月31日、上海市新華医院で発生した衝突事件では、医者と看護師10人が負傷、うち6人の医者は重傷だった。一方、5月30日、江西省上饒市人民医院では、100人余りが病院を包囲して、医者に暴行を加える事件が発生、負傷者が多数出たもようである。

 

 今回の事件について、ネット上に読者コメントがたくさん寄せられている。

 

 「いまの医者は良識を完全に失っている。刺してよかった。庶民は皆拍手している。いまの病院は地獄の入り口だ。庶民はこのような手段で鬱憤を晴らすしかない。公正を守り、代弁してくれるところはどこにもない。政府は完全に信頼できない。もちろん庶民のために正義を守ることもない。だから、庶民はこのような手段を使うしかないのだ」

 

 「教師は先生、医者は白衣の天使。しかし、今はその本質が完全に変わった。彼らは人の命を救うのでもなければ、生徒に道理を教えているのでもない。ビジネスをやっているのだ。処方箋の金額が高ければ高いほど、収入も多くなる」

 

 「医者の皆さん、もし、あなたたちが法律をしっかりと遵守し、法外の謝礼金を要求せず、医薬品のマージンをも取らなければ、私はあなたたちの『安全をください、尊厳を守ってください』という訴えを支持する。しかし、現状はまったく違う。あなたたちの世界は真っ黒だ」(翻訳編集・叶子

 

参考/中国掲示板:生まれ変わったら来世はアメリカ人に生まれたい

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0912&f=national_0912_075.shtml

 

 

 

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://gakugo.net/unarigoe/mt-tb.cgi/1531

コメントする

唸声


世界のニュースネタをお届けします。映像や写真、色々な国の新聞もご紹介します。笑いあり、涙あり、グロもあり!世界には我々日本人の知らないことがいっぱいあります。

このブログ記事について

このページは、唸声が2011年9月25日 16:50に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「▼唸声の元気日本/脳内イメージの映像化に成功!日本人学者の快挙」です。

次のブログ記事は「▼唸声の気になる写真/中国:地溝油、毎年300万トンも食卓へ」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

月別 アーカイブ