▼唸声の気になる写真/台湾:世界一のパンは高雄にあり!

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写真は「第1回世界パン職人コンテスト」の出場者たち、左が優勝した台湾の呉宝春さん、右から2番目が2位のMattias Wallmarkさん(スウェーデン)、右から4番目が3位の西川正見さん(日本)/世界パン職人コンテストサイトより

http://www.coupelouislesaffre.com/the-contest/baking-competition-baking-competitions-photos.html

西川さんは京都市出身で1990年にドンクへ入社、「思い通りにはできたが、呉さんが素晴らしかった」とこれまた、素晴らしいコメント。某国であれば、「次は絶対に優勝する」と吼えたであろう。

 

 

写真は呉宝春さんの高雄のお店「呉宝春麺包店」のサイトより日式パン

http://wupaochun.com.tw/index.php

11/4から11/6まで、1000台湾ドル≒2630円の購入につき、100台湾ドルの商品券付きだそうです。

 

世界一のパンですから、とても美味しいのでしょうね。食べてみたいなぁ。ライチパンが美味しそうです。

 

IZA11/2-《世界人間模様》@Taiwan世界一のパン職人 「台湾の光」と称賛】

 白いコック帽をかぶった呉宝春(41)が店先に姿を見せると、朝早くから開店を待っていた約50人の客が一斉にカメラを向ける。ツーショット写真を撮って「イエーィ」と喜ぶ女の子も。人気俳優のようなパン職人だ。

 

 台湾南部、高雄の繁華街にある店は清潔な白い壁に高い天井、広々とした店内にはクラシック音楽が流れる。「あんパン焼き上がりました!」。香ばしい匂いが漂い、若い女性従業員が唱和する。客は毎日平均約1000人、2000台湾元(約5100円)も買って同僚に配る常連の会社員もいる。

 

 呉は2010年3月、パリで開かれた「第1回世界パン職人コンテスト」でフランスなどの代表を抑えて優勝、世界一になったパン職人だ。

 

 ■生きる価値

 呉の人気はパンだけが理由ではない。中国の圧力で国際政治の世界から排除されている台湾では、各分野の国際舞台で活躍する人材を「台湾の光」と呼んで称賛する。

 

 「会場で、台湾頑張れと叫んだ。世界の舞台で、われわれの国名『台湾』を叫ぶことができたのは忘れられない出来事だ」。呉を物心ともに支えてきた食材貿易商、王冠尭(57)が振り返る。

 

 世界一になって社会の見方も変わった。「パン職人は学歴が低く、収入も低いと見下されていたが、呉らの活躍でイメージは全く変わった。今は職業学校のベーカリー科が大人気だ」と王。呉も「会場に台湾の国旗が翻るのを見て感動した。これこそ自分が生きている価値だ、自分にこんな能力があったんだと感じた。貧しい家庭の育ちだとか、たかがパン職人とか、卑下することはなくなった」と語る。

 

 高雄から車で約1時間の屏東県の農村。標高3092メートルの北大武山の麓(ふもと)にパイナップルやバナナの畑が広がる。「今、モズの鳴き声が聞こえただろ。子供の頃、あれを聞くととてもうれしかった」。貧しかった少年時代、肉を買えず、山でモズやカエル、ウサギを捕った。8人兄弟の末っ子で、12歳で父を亡くしてからは、母がパイナップル園で働いて兄弟を育てた。勉強ができず、中学卒業時に読めたのは500字足らず。小学2年生以下のレベルだ。家計を助けるため、16歳で台北でパン職人の弟子に。

 

 20歳から2年間の兵役で知り合った大学生に字を教わり、退役後に松下幸之助や台湾の起業家の本を愛読。起業家として成功し、母の暮らしを楽にしたいと夢見た。だが、パンづくりの技術は上達せず「何がおいしいパンなのか分からなかった」。苦労話も笑顔で語る。

 

 ■ゼロからの再出発

 転機は1998年、28歳の時。大阪での食品展を見学したことだ。女子高生が「おいしい」と叫んだパンを試食してみた。「初めて、本当のフランスパンを知った」と呉。それまでは台湾で流行していたガーリックパンをフランスパンだと思い込んでいた。

 

 その後、日本のパン会社の工場を見学、「発酵は27度で4時間」と説明されて驚いた。温度調節などしたことがなかったからだ。台湾で10年以上やってきたことが間違いだったと気付いた。材料の配合などすべて勘に頼っていた台湾と違い、日本は室内温度も含め、科学的な理論に基づいてパンづくりの技術を常に改良していた。

 

 呉が師匠と仰ぐ鳥越製粉(福岡市)の常務執行役員、加藤一秀(62)は「民族性なのか、味の微妙な違いが分かる。おいしいものをつくるために妥協しない」と呉の長所を指摘する。

 

 「いつも心を白紙に戻して不断に学ぶ」。呉の信条だ。台湾での経験にこだわらず、ゼロからの再出発。「コンテストの優勝も翌日には過去。だから心を白紙にして、あらためて学び、成長することが喜びだ」。呉は青少年向けの講演に引っ張りだこで、講演内容が大学入試にも使われた。小中学生の教科書で取り上げようとの声もある。

 

 5年以内に店を国際的な企業に成長させ、日本や香港、シンガポール、フランスへの進出を目指す。「自分の実力を高めれば、国際的に認められ、尊重もされる」。呉は自らを祖国に重ねた。

 

      □□□

 ≪社会の自由化進み多彩な人材輩出≫

 台湾の有力月刊誌「遠見」は昨年8月、スポーツ、演芸、芸術、飲食など各分野の国際舞台で活躍する「台湾の光」99人を紹介する特集を組んだ。呉宝春のほか、女子ゴルフ世界ランキング1位の曽雅●(=女へんに尼)、2010年のウィンブルドン選手権でアジアの男子選手としては松岡修造以来となるベスト8進出を果たした男子テニスの盧彦勲も取り上げられた。

 

 日本で活躍するマジシャンの劉謙や棋士の張栩らも選ばれた。既に有名すぎるとして取り上げなかったが、米大リーグ、ナショナルズで活躍する投手の王建民も「台湾の光」のひとりだ。

 

 遠見は、戒厳令解除(1987年)、報道の自由化(88年)、政党結成の自由化(89年)から20年以上を経て、社会の自由化と価値観の多様化が進み、多彩な人材が輩出されるようになったと分析。台湾は政治的には孤立しているものの、こうした人材が世界中の視線を台湾へ集め、彼らの成功に「台湾の新たな生命力や価値観」が象徴されていると指摘している。

 

 「台湾の光」は国際社会での台湾の存在感を高めるのに大きな役割を果たしている。今年4月、台湾のビリヤードプレーヤーが中国籍を得て、中国選手として世界大会に出場した際には、与野党の立法委員(国会議員)が「人材流出」と政権を批判した。 (敬称略、共同/SANKEI EXPRESS)

 

 

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唸声


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このブログ記事について

このページは、唸声が2011年11月 2日 18:34に書いたブログ記事です。

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