表はアンケート調査結果、幸せな職業の圧倒的な人気は「国家公務員」で59.3%、次は「国営企業社員」で10.7%と「親方紅旗」は70%にもなる/中国教育在線より
http://gongwuyuan.eol.cn/gong_wu_yuan_2684/20120316/t20120316_753585.shtml
同記事には公務員は「大衆の恋人」と書かれている。別の調査の「パートナーの職業は何がいいか?」には40.4%が「公務員」と答えている。
公務員は、基本給は安いが色々な手当てがつくと下の記事にある。全ての公務員ではないが、この他に灰色収入も加わる。その他諸々の特権もある。これが人気の秘密だ。
手当込みで5000元の中堅クラスの公務員が4000元の家賃を払っている現実を見れば、灰色収入がなければ、生活をしていけないのがお分かりになるであろう。
人も羨むような職業が幸せと直結するのが、この国の姿、医療関係に従事することは下から二番目と人気がない。別の幸福度アンケートでは医療の充実が41.6%と高いが、成り手は少ない。助けてもらいたいが助けるのは割に合わない職業だと考えているのであろう。
【IZA3/18-《世界おもしろ法律事典》「奇怪的」給与 中国公務員法】
中国の一般市民の間で“奇怪的”と揶揄(やゆ)されているのが、「中華人民共和国公務員法」で算出規定が定められた公務員の給与、そして退職者の年金である。
同法第75条にはこううたわれている。「公務員の給与水準は国民経済の発展に歩調を合わせ、社会の進歩に添う。国家は給与調査を実行し、相応な企業社員の給与水準と定期的に比較し、その結果を公務員給与水準の根拠とする」-。
公務員の給与額は“国家機密”ともいわれているが、時折、現職公務員がインターネット上で明細を公表している。ある公務員は基本給750元(約1万円)、その他手当が1350元(約1万8千円)と告白。別の北京市在住の公務員に至っては、「基本給は900元(約1万2千円)余りだが、手当を足した最終的な手取りは7千元(約9万2千円)を超える」と明かしている。
なるほど、基本給に関しては市井のレベルに準じている。また、同法第74条は「公務員給与は基本給、各種手当、奨励金を含む」としており、手当支給自体は違法ではない。しかし、その総額たるや、一般水準との比較がなされているとは誰も信じていない。
さらに批判の矛先を向けられているのが、一般企業退職者の2~3倍とされる退職公務員に対する年金だ。当局は「高齢者の年金・保険改革の停滞が原因」としているが、インターネット上では「自らを欺き、庶民を愚弄している」との声が上がっている。
公務員優遇策は汚職防止が目的だと開き直る“お役所”に対し、ある市民は「憲法や共産党規約がうたう公平の原則は庶民をだます空文なのか。政府が法原則に従っていないのに、人民に法の順守を求めるのか」と、厳しい言葉をぶつけている。(北京 川越一)
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