写真は戦艦「マレーヤ」のWillie Vicarage甲板手/網易論壇より、ドイツ軍の攻撃により顎を吹き飛ばされ、顎の整形手術が行われた。1916/5/31、ユトランド沖海戦でマレーヤの乗組員は65名が戦死、負傷兵の中にWillie Vicarage甲板手がおり、皮膚の移植及び形成手術がなされた。
http://bbs.news.163.com/bbs/photo/272754969.html
この管はtubed pedicle flap=筒状皮弁と言い、移植に使う血管つきの皮膚・皮下組織である。この筒状皮弁を使うことにより血流が保たれ、抗生物質のなかった時代に感染症にかかりにくく、生着率が高いとして開発された。この手術は開発者であるHarold Delf Gillies軍医により行われたもの。ちなみに筒状皮弁の固さは「陰茎」くらいが好ましいとのこと。たぶん、平常時でしょうが・・・。
治癒していく過程の写真であるが、当時でこれほどの再生医療がなされていたことには驚く。皮肉ではあるが、科学だけでなく、形成外科も戦争により飛躍的に進歩していったのである。ただ、Willie Vicarage甲板手はこの手術の痛みはモルヒネで抑えており、モルヒネ中毒になったと上記の中国記事には書かれている。
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