写真はローエングリンの妻エルザ役で代代役のアンネッテ・ダッシュさん(36)/YouTube、主役も代役も風邪でダウンの為、本番前日より急遽代代役として練習に入った。アンネッテ・ダッシュさんは、2010/7/25、バイロイト音楽祭に同エルザ役でデビューしている。本映像は2012/12/7、ミラノスカラ座でのローエングリン(指揮はダニエル・バレンボイム)初日のカーテンコール、観客も含めて全員で起立してイタリア国歌を斉唱しているアンサンブルカーテンコールもいい。起立もせず、背を向ける日本人教師が居ること自体が我が国の悲劇である。
【IZA12/16-主役も代役も歌えない そのオペラの舞台裏では…】
【外信コラム】イタリア便り
オペラでは主役歌手はもちろんのこと、重要な脇役の歌手にも、万一の病気や事故に備えて代役を準備するのが一般的だ。だが、歌手も人間であるだけに、主役と代役の2人とも不調で歌えない最悪の事態も起こりうる。
去る12月7日、ミラノ・スカラ座の今シーズンがワーグナー作「ローエングリン」の上演で開幕したが、まさにこの時、最悪の事態が起きた。白鳥の騎士ローエングリン(名テノールのヨナス・カウフマン)の妻エルザ役に決まっていたソプラノのアニヤ・ハルテロスと、控え役が開幕前々日に風邪で歌えなくなってしまったのだ。
そこで劇場側は初日だけの代役として、昨年夏、ドイツのバイロイト音楽祭で同じ役だった美人ソプラノ歌手アンネッテ・ダッシュと交渉。彼女は5日夜ミラノに着き、開幕前日の6日は朝8時から一日中、舞台稽古に臨んだ。しかも生後10カ月の乳児の母であり、稽古の合間には授乳もしなければならなかった。
オペラは大成功で、エルザ役のダッシュの歌は盛大な拍手を受けた。彼女は翌朝8時の飛行機でドイツに帰り、夜にはモーツァルトの「偽の女庭師」を歌ったという。
華やかなオペラの裏では、想像もできないようなことが起こりうるのである。(坂本鉄男)
さて、我が国の政治であるが、「主役」も「代役」もいなかった空白の時間を早く取り戻さねばならない!
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