▼唸声の歴史映像/米国:昭和天皇とニクソン大統領のアンカレッジでの会談映像

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以下はアンカレッジ空港内の格納庫に特設された会見会場での映像です。残念ながら、音声はありません。1971/9/26、映像開始に少々時間がかかるかもしれません。価格表が載っていますが、見るだけはタダですのでご心配なく!

http://www.criticalpast.com/video/65675057408_Nixon-meeting-with-Hirohito_Emperor-Showa_Empress-Kojun_meeting_hat

ニクソン大統領の作ったような笑いと比較して天皇陛下の心から喜んでいる表情及び皇后陛下の笑顔が実に品良く映されています。ニクソン大統領の顔には政治利用をしようとしていたそんな表情が見て取れます。しかし、いつもは尊大なニクソン大統領も天皇陛下の前では借りてきたネコのようです。

 

以下は特設会場の外観、樹木もあり、格納庫内とは思えないような米国住宅が建っています。この中で会談が行われました。

http://www.criticalpast.com/video/65675057407_Nixon-with-Hirohito_Japanese-Emperor-Showa_Empress-Kojun_soldiers-on-alert

 

以下はこの特設会場での写真↓

http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Emperor_Sh%C5%8Dwa_and_Nixon_1971.jpg

 

政治利用したと言えば、習近平国家主席が副総理の時にミンス三バカトリオの小沢が強硬にスケジュール調整したことが思い出されます。福田外相のように「政治利用は迷惑千万」とするのが、当たり前ですが、中国の政治利用に日本の政治家が加担したとんでもない例となりました。二度とこんな政治家が出てこないことを国民に期待しております。過去の自民党も悪いところばかりではなく、福田外相のように常識的な大臣もたくさんいたのですね。息子はあららだけど・・・。

 

IZA3/7-米側の昭和天皇政治利用に外相が「迷惑千万」 外交文書公開】

 昭和46年(1971)年、昭和天皇が欧州諸国ご歴訪前に立ち寄られた米アンカレジでのニクソン大統領(当時)との会談で、米側が会談を政治利用しようとしたことに福田赳夫外相(同)が「わが方としては迷惑千万である」と不満を伝えるよう指示していたことが7日、公開された外交文書で分かった。当時はニクソン氏による米中接近が日本側に動揺を与えており、会談で日米関係修復を印象づけようとする米側の要求を日本側が拒否した実態が浮き彫りになった。

 

 会談は昭和天皇が欧州訪問の途中給油に立ち寄った米アラスカ州アンカレジに、大統領が出向く異例の形で46年9月27日(日本時間)に実現した。

 

 米側は会談に向けた事前調整で「米国の慣行では、両首脳のみで30分、引き続き随行者を交えて30分間会談する」などと、両国外相らを交えた実務的な会談に多くの時間を割く案を示した。同年9月20日に福田外相が牛場信彦駐米大使に宛てた公電によると、米側のこうした案に対し、福田外相は「日本人には天皇陛下を政治会談に引き込まんとしたとの印象を与えるのみ」と述べている。

 

 同時に「天皇、皇后、ニクソン夫妻4人の会談が主であるべきだ」と主張。外相らが長く同席すれば「陛下を政治会談に引き込もうとした印象を与えるのみで、米側にとっても望ましいことではない」と警告した。調整の結果、時間配分は4人の写真撮影と歓談15分、天皇と大統領2人だけの会談25分、外相ら合流後の会談10分とする折衷案で決着した。

 

この会談の3か月半前、日本と米国は繊維交渉で冷え込んでいました。ニクソン大統領の地盤は繊維生産州であり、安い繊維製品を輸出する日本に対して嫌悪しており、そこへ台湾が突然、その隙間を狙って釣魚島を台湾のモノにしてほしいとの要請がありました。

 

そこで、197167日、沖縄返還協定調印まで10日と迫った大統領執務室内でニクソン大統領とキッシンジャー補佐官が尖閣諸島の扱い方についての最後の協議が行われました。ニクソン大統領は繊維問題で怒りを爆発させ、尖閣諸島を対抗策としてちらつかせましたが、キッシンジャー補佐官は冷静な答弁に終始し、そして10日後の沖縄返還協定では尖閣諸島の施政権の返還を含めるなど逃げ道を作った次第です。

 

この音声テープが先日(2013/2/21)、「NONFIX領土の法則」で放映されました。うろ覚えなので正確ではありませんが、以下のような感じです。

 

ある会話:本当にあった話

ニクソン「(いらだった声で)なんとかならないか?」

キッシンジャー「それこそ我々が台湾に島を渡したら、米国が勝手なことをしたとなります」

ニクソン「だってさー」

キッシンジャー「ずっと以前より日本が領有権を主張していた島ですから、勝手なことはできません」

ニクソン「そうか・・・」

 

とまぁ、台湾のことは出ていましたが、中国のことなど一切触れていません。ここでも、中共お得意の後出しジャンケンがよく分かります。それにしてもニクソン大統領がこんなに品性がないとは驚きました。イライラしたおっさんの声でしたよ。

 

 

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唸声


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このページは、唸声が2013年3月 7日 18:00に書いたブログ記事です。

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