▼唸声の気になる写真/中国:シャトー・ラトゥール・ラガンスの中国人女性オーナーの顔

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以下はChâteau Latour-Laguensのオーナーである中国人女性のHaiyan Chengさん(33)の写真500年のワインもバブルとともにはじけてしまうのか?

http://www.thetimes.co.uk/tto/life/food/article3738205.ece

 

フランスのワイン以上に厳しいのが、我が国の日本酒、数百年続いた酒蔵も売上は1億~2億円しかないところが多い。ワインもいいが、日本人なら日本酒にも手を伸ばしてほしい。もっともっと外国人にも飲んでもらおう。繊細で気品のある味わいは他のお酒にはない。酒蔵を外国人に買い取ってもらいたくはないが、本当に日本酒を愛するひとなら米国人でもフランス人でもよい。

 

毎年何件もの歴史ある酒蔵が破綻している。東京商工リサーチによれば、20022011年の10年の間に74社が倒産している。この7割が30%以上の減収が原因である。また、52社が創業100年以上の老舗であり、このうち200年以上が11社、300年以上2社も倒産した。

 

中国人は日本酒が好きだという話はあまり聞かないので、中国人が酒蔵を買収することはないだろう。また、人気がなければ、ニセ日本酒も作らないので変な意味で安心・・・。

 

【産経9/21-《鼓動》中国人のワイナリー買収 「ワインの聖地」歓迎と戸惑い】

 中国人の「ワイン熱」が世界的産地のフランス南西部ボルドーを覆っている。富裕層が近年、ワイナリー(醸造元)の買収に次々と乗り出し、中国はボルドー産ワインの最大輸出先ともなった。経済発展を果たした国民が文化的豊かさを求め、その象徴として高級ワインに関心が集まっているようだ。地元ボルドーは新たな投資家、顧客を歓迎するが、このブームが「成熟したワイン文化」に脱皮できるかどうかも注視している。(ボルドー 宮下日出男、写真も)

 

 ボルドー中心部から車で約1時間。収穫期を控え、青々としたブドウ畑が一面に広がるなか、小さな城のような屋敷が現れた。ワイナリー「シャトー・ラトゥール・ラガンス」。中国の大手企業グループが2008年、大陸中国の投資家として初めて買収したワイナリーだ。

 

 現地マネジャーのジャン・バチスト・スーラ氏によると、ワイナリーの買収価格は120万ユーロ(約1億6千万円)。前所有者の下で荒れた醸造設備や畑の整備に80万ユーロを投じ、16世紀建築の屋敷も220万ユーロかけて改修中だ。取引先用の迎賓館として使うためだ。

 

 オーナーは企業グループの社長令嬢である30歳の中国人女性。「ワインをつくりたい」というワイン愛好家の娘の願いを父親がかなえた。スーラ氏は醸造施設の真新しいタンクや、配線が壁から垂れ下がった工事中の屋敷内を案内しながら、「そのためにゼロから整備したと思ってもらっていい」と語った。

 

 業界関係者でつくるボルドーワイン委員会(CIVB)によると、中国企業・個人のワイナリー買収は08年から増え、現在は40~50カ所が中国資本となっているとされる。その目的にはオーナーの「ワイン好き」とともに、投機や企業イメージの向上もある。だが、それだけではない。

 

 「顧客の中国人には『土地は一生、私らのものですね』とよく聞かれる」。ワイナリーを扱う地元不動産業者のカリン・マックスウェルさんはこう語る。中国の富裕層にはビジネスで築いた財産を国内で保有し続けられるかという不安から、買収で資産を国外に移す狙いもあるようだ。

 

 買収対象としては、これまではあまり名の知られていないワイナリーがほとんどだった。しかし、最近は高級ワインの格付けを受けるワイナリーが買収される例も出てきた。マックスウェルさんは「問い合わせは毎週ある」と話した。

 

 フランスでは昨年、同じく高級ワイン産地の中部ブルゴーニュで、歴史的なワイナリーがマカオのカジノ・オーナーに売却されたことに「文化遺産の喪失」と地元生産者団体などが反発した。相次ぐ買収はボルドーでどう受け止められているのだろうか。

 

 CIVBの総責任者、ベルナルド・ファルジュ氏は「文化資産が中国人に売られ、全く別のワインがつくられるかもしれないと心配をする声はある」と語る。

 

 だが、ボルドーには英国やオランダ、ベルギーなどの外国人が多くのワイナリーを所有してきた歴史がある。「投資した外国人が祖国でワインを広め、発展したのがボルドーだ。その投資家が中国人になっただけ」。ファルジュ氏は淡々と説明した。

 

 ワイナリー買収と同時に中国のワイン市場も急激な成長をみせる。仏産ワインの対中輸出の大半を占めるボルドー産の輸出量は12年までの過去10年間で100倍超に増加。近年の伸び率は特に急激で、10~11年にはほぼ倍増した。その量は今や輸出先2位であるドイツの倍以上に上る。

 

 「経済が発展してお金に余裕ができると、精神的、文化的にも豊かになりたいと願うものだ」。中国のワインブームをこう分析するのは、ボルドーの大手商社「バランド・メネレ」社長のスタニスラス・アンリオ氏だ。

 

 同社には最近も「娘の結婚式のため」と中国の顧客が200万ユーロを用意し、高級ワイン200本を注文してきた。「ハイパー・ラグジュアリー(超高級)」なワインは投機的要素も絡んで値は上がる。まるで「芸術作品」(アンリオ氏)の取引のようでもある。

 

 中国人のワイナリー買収を後押しするのは、こうした中国でのワイン人気の高まりだが、買収により「中国でのボルドーのブランド力も一段と強化される」(ファルジュ氏)と地元は期待を寄せている。

 

 中国人が買収したワイナリーの中には宿泊施設なども整え、観光事業としての利用を目指すオーナーもいる。だが、ワイナリー経営は順調に進むのか。ボルドーのワイン醸造学者、ファブリス・デュブルデュー氏は「優雅にみえるが、実際の経営はそんなに美しいものではない」と強調する。

 

 氏によると、ワインは受注して生産する自動車などと違い、毎年の生産分を販売する必要がある。そのために安定した販路を確保しておかなければならない。利益率が高い商品でもないため、投資資金の回収にも時間を要する。「結果に不満足な中国人投資家もおり、思ったほどもうからないと徐々に分かりはじめた」という。

 

 アンリオ氏は中国のワインブームの特徴に、売れるワインが高価か安価な商品に集中する「二極化」を挙げる。この現象は消費者の商品を選ぶ基準が「味」でなく「値段」にあることを示す。ワインの経験が浅い国にみられる傾向だが、「中国はその価格差が極めて大きい」という。

 

 ただ、ワイナリーの買収もワイン消費の傾向も、かつて日本人にもみられたことだと、デュブルデュー氏、アンリオ氏は口をそろえる。日本でのワイン文化はその後に定着したのであり、アンリオ氏は「中国でも今後、ワイン文化の成熟度が増すのを期待したい」と語った。

 

 ボルドーとワイン  ボルドーはフランス最大の高級ワイン産地で、ボルドーワインとは、ボルドーを含むジロンド県で生産されるワインを指す。ワイナリーは約8千軒、ブドウ畑の総面積は約11万ヘクタール。ボルドーではワイナリーを「シャトー」とも称す。

 

 ワインづくりの歴史は古く、その始まりはローマ時代にさかのぼる。12~15世紀には英国領となり、ワイン貿易も発展した。ボルドーワインの格付けには5種類あり、最も古い格付けは1855年、ナポレオン3世が制定した。

 

 

 

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唸声


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このページは、唸声が2013年9月21日 18:30に書いたブログ記事です。

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